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介護はなりたい職業の1位にならなくてもいい

今日はこどもの日なので、こどもの「なりたい職業」に介護の仕事がランクインしなくても僕は構わない。という記事です。

なりたい職業ランキング

「なりたい職業ランキング」を調べたところ、今はいろんな会社が調査してランキングを発表していることを初めて知りました。
 ※情報元 よろず堂通信

調査機関によって順位はバラバラです。
「会社員」が上位になっている調査が多いことに驚きました。
 #こどもにとって会社員ってどんなイメージなのか
どの調査でも比較的上位にランクインしているのが、ユーチューバーやスポーツ選手でした。
女子では医師や看護師、パティシエなどが上位です。
 #いまだに男女別にランキングを出す意味があるのか

結局、調査ごとのばらつきが大きすぎて、実態がよくわからなかったので、僕の好きなサイトのランキングを参照してください。
人気職業ランキングランキング  13歳のハローワーク
僕も知らないような職業まで深掘りして紹介している楽しいサイトです。

ランキング上位は以下の通り。
1位ユーチューバー 2位外交官 3位プロスポーツ選手 4位警察官 5位イラストレーター と続きます。

医療介護福祉系も100位以内にランクインしています。
6位 医師
9位 臨床心理士
15位 保育士
16位 薬剤師
18位 看護師
28位 精神科医
72位 理学療法士
73位 ソーシャルワーカー・ケースワーカー
92位 心療内科医
93位 助産師
94位 幼稚園教諭


あれ?介護士は?
残念ながら100位以内には入っていませんでした。
でも、僕はそれでいいと思っています。
逆に介護士が1位になるほうがちょっと怖くないですか?
優しい子が増えるのはいいことですが、自分の可能性をもっと大きく持ってほしいというか…

実際のところ上位5職種に就く人はほんの一部です。
だからといって、こどもには夢をあきらめないでほしいと思います。
中学、高校と進むにつれて、現実が夢へプレッシャーをかけてきます。才能がない、学力がない、金銭的余裕がないと。
ユーチューバーやプロスポーツ選手は自分にはできないと、選択肢から除外していく子も増えていくでしょう。
医師を志していたものの大学受験でつまづき、夢を方向転換する子もいます。

職業選択は消去法

誰もがなりたい仕事に就けるわけではありません。
実際のところ、「なりたい職業」の上位から一つずつ消去法で仕事を決める人も少なくはないはずです。
消去法でなりたい仕事を絞っていって、最終的に就いた仕事も「なりたい仕事」であってほしいと思います。さらにその残った選択肢の中に介護の仕事が残っていたら最高です。

大事なのは「なりたい仕事」の選択肢の中に介護が入っていることです。
なりたい仕事を諦めて「なりたくない仕事」として介護を選択することがなければいいのです。

なりたい仕事ランキングは、「いちばんなりたい仕事」を答える形式です。
介護の仕事を1番に選ぶ人がそれほど多くなくても、やってみたい仕事の5番目ぐらいの選択肢に入っていて、実際にその仕事に就けるこどもが増えたら素敵だと思いませんか。

目標はこどものたちの「やってみたい仕事」のなかに介護の仕事が入ることです。
僕たちの役割は介護の仕事を「やってみたい仕事」として認識されるように魅力を発信することだと思っています。


めでたしめでたし

立崎直樹


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