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愛媛の高校生と生み出した、地域の魅力をお届けする一皿について

八芳園は、東京2020大会を契機とした全国各地のホストタウン活動を支援する取り組みをきっかけとして、全国の自治体・地域の皆様とともに各地の魅力を発信する様々な取り組みを行っています。

その取り組みのなかで出会った、愛媛県立南宇和高等学校と八芳園は、愛媛県の食の魅力がたっぷりと詰まったメニューを、協力して開発いたしました。

南宇和高等学校の皆様とのご縁は、東京2020大会後も大切に繋がり、
2022年8月25日(木)、南宇和高等学校 地域振興研究部の皆様がはじめて八芳園にご来園されました。

八芳園にて行われた試食会

南宇和高等学校の皆様とともに開発したメニューを八芳園シェフが再現し、
生徒の皆様に実際にお召し上がりいただく、特別試食会を開催いたしました。

ホストタウンから生まれた「食の交流」

2021年に、東京2020大会のホストタウン相手国と、それぞれの地域の「食」を通じておもてなし交流を行う「世界のおもてなし料理レガシープロジェクト」が開催されました。
東アフリカの国「モザンビーク共和国」をホストタウン相手国にする愛媛県愛南町の南宇和高等学校は、愛媛県、愛南町、企業、漁協と連携し、「愛南ゴールド真鯛」を使用したメニュー開発を行いました。

「愛南ゴールド」を使用したメニュー
真鯛しゃぶしゃぶ / 鯛寿司

「MuSuBu」より配信した、「世界のおもてなし料理レガシープロジェクト」オンライン交流会では、高校生が考案したレシピを八芳園シェフが再現し、料理を参加者に配送。

世界のおもてなし料理レガシープロジェクト オンライン交流会

この東京2020大会からはじまったご縁が現在にもつながり、南宇和高等学校と八芳園は共同でメニューを開発する運びとなりました。

海と山に恵まれた町
愛媛県南宇和郡愛南町の「愛南ゴールド真鯛」とは?

四国・愛媛県の最南端に位置する愛南町は、海と山に恵まれた自然豊かな町。
和製グレープフルーツといわれる河内晩柑「愛南ゴールド」の生産量が日本一を誇ります。

そんな愛南町で、創立115年目を迎える南宇和高等学校
農業科の生徒たちは「愛南ゴールド」のGAP認証の取得を行いました。

そんな「愛南ゴールド」を使用して、南宇和高校生と有限会社ハマスイが協力して開発したのが「愛南ゴールド真鯛」
「愛南ゴールド真鯛」は豊かな海で育った養殖真鯛を、鮮度の良い状態で加工するため30分以内に加工場へ運び、血抜加工と同時に「愛南ゴールド」を注入することにより作られます。
食べると程よい甘さと爽やかな酸味が香る、スッキリとした旨味の真鯛です。

東京・八芳園で愛媛の食材を味わう試食会

「愛南ゴールド真鯛」を使用したメニュー2品

この度、八芳園にて行われた試食会では、南宇和高校生と開発した「愛南ゴールド真鯛」を使用したメニュー2品を含む、特別おもてなし料理をご用意。
メニュー開発に協力した、八芳園統括料理長 新田が試食会にてレシピを再現いたしました。


八芳園統括料理長 新田と南宇和高校生

「愛南ゴールド真鯛」を使用したしゃぶしゃぶ「鯛の松皮薄造り 愛南ゴールドとホストタウン 夏のおわり 秋のおとずれ」は、南宇和高校生と開発した、愛媛県のホストタウン相手国であるモザンビークの選手へのおもてなし料理。

鯛の松皮薄造り愛南ゴールドとホストタウン夏のおわり 秋のおとずれ

こちらの一皿は、ポン酢のジュレと「愛南ゴールド」の皮で作った黄色いオイルを使用し、シンプルに仕上げました。

「愛南ゴールド真鯛」は皮に切り目を入れ、お酒の風味をまとったお湯で少し霜をふって松皮薄造りにし、氷水に落として両面に塩を打ち、しっかりと水ぬきを行います。
これにより、素材そのものの味が引き立つため、「愛南ゴールド真鯛」本来の旨味や「愛南ゴールド」の爽やかな甘味をお楽しみいただけます。

南宇和高校生 試食会の様子

「西のブイヤベース 愛南ゴールド真鯛 一尾一会のメドレー」は愛南町とのご縁から生まれた、八芳園のご婚礼メニューの一品。庭園内にある別館「白鳳館」でのご婚礼にて、冬のメニューとしてご提供します。

魚介の旨味をたっぷりと含ませた濃厚な深みのあるソースに、ほのかに感じる品の良い甘み。
今回の試食会では、新田シェフが南宇和高等学校を訪れた際に南宇和高校生にいただいた手作りの「愛南ゴールドジャム」を隠し味として使用しました。

西のブイヤベース 愛南ゴールド真鯛 一尾一会のメドレー

「一期一会」にかけて名付けた、「一尾一会」というメニュー名は、愛媛県や四国の素材を使用することにより、食材のメドレー、高校生や生産者の皆さまの想いのメドレーを循環していければという思いを込めています。

地元の食材に対する南宇和高校生の想い

南宇和高校生 試食会の様子

南宇和高等学校の地域振興研究部の皆さまからは、「こんなに美味しくて、おしゃれな料理を初めて食べました」「素材の味が一つ一つ、よく引き立っています」「自分たちが考えたメニューよりも彩りが鮮やかで驚きました」との感想をいただきました。

南宇和高校生 試食会の様子

「自分たちの地元の食材が、東京でこのような形で使われることにとても驚きもあったし、実際に食べてみてとても嬉しかったです。東京で愛媛を感じられました」

そう話すのは、管理栄養士を目指す南宇和高等学校1年生の稲田若菜さん。

「東京の結婚式場でメニューを出してもらうことは、愛媛県を知ってもらうきっかけにもなり、多くの方に料理を食べてもらえることを嬉しく思います。愛媛県は自然が豊かなので、農産物も水産物もどちらも美味しい場所です。この一皿がきっかけでその魅力を知ってもらえるのはとても嬉しいことですし、私たちもこれからまだまだ活動を続けていくので、励みになります。」
と、熱い想いを語ってくれました。

八芳園 別館「白鳳館」見学の様子

試食会の後には日本庭園を散策し、「ブイヤベース」が提供される、別館「白鳳館」の見学を行い、愛媛県の食材が大切なご結婚式を彩る様子に思いを馳せました。

八芳園 別館「白鳳館」見学の様子

MuSuBuにて開催した
愛媛県ポップアップショールームの見学

ポップアップショールーム『おいでんよ愛媛』見学の様子

試食会当日は、「MuSuBu」にて開催された、愛媛県の魅力を発信するポップアップショールーム『おいでんよ愛媛』に、南宇和高校生の皆様に足を運んでいただきました。
MuSuBuでは、店長 稲垣よりポップアップショールームのご紹介をいたしました。

ホストタウン活動をきっかけに続く、愛媛県、愛南町、そして南宇和高校生とのつながり。
今後も八芳園は、全国の自治体・地域のパートナーの皆さまと協力しながら、各地の魅力を発信する取り組みを行なってまいります。

南宇和高校生の皆様と
八芳園 総料理長 西野 / 社長 井上  

《文・写真》八芳園 広報チーム 髙橋


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