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犬に服を着せてはいけないのか?

以前、勤めていた健康天然住宅の建設会社で、ペットと暮らす家に興味がある方が多いので、ペットと暮らしをテーマに講座をしてほしいと言われました。

建設会社にいた時も、お客さんが家を建てたらこういう犬を飼いたいなどの話から、私は住宅部門の担当ではなかったのですが、住宅部門からより、お客さんからやその住宅の外構担当から相談があったりして、この犬は、交配における犬種の特性で心臓が弱い子が多いので、温かいところにクレート置いた方が良いとか、大型犬に関しては、私が飼ってるシェパードやピットブルなど、飼い主に忠誠心が強く愛情が深く寂しがり屋な気質が強い犬ほど番犬化すると凶暴化する可能性が高いので家の中で飼って下さいなどの提案をしてきた。

それなので会社辞めてからも健康に役立つ講座の依頼のお仕事をいただいていましたが、動物との暮らしと健康の講座は1番好きでした。

懐かしい〜。パワポが使えなかった私は当時、若い社員さんが私が手書きで書いたものをパソコンに読み取りパワポにしてくれていました。その節は本当にありがとう。感謝です。

そんなペットと暮らしの講座の時に、お客さまから、愛犬に服を着せる事について、ご夫婦で揉めたらしく聞かれた事があった。

子どもがいないからといって犬に服を着せて擬人化してストレスを与えるのは良くないというダンナさんの意見。

愛犬がかわいいからこそ、かわいい服を着せて歩きたいという奥さまの意見。

あっ、子どものワクチン接種で揉めるご夫婦と同じだなぁ。
子どもの為にと考えているのだけど、お互いの目線か違う為に起こる正義と正義のぶつかり合いにちょっと似てる。

ここで互いを尊重して話せるのはご夫婦が対等である事。
そこに上下関係があると、どちらか一方の考えが物事の善悪とは関係なく、強い方が優先され善となる。

ここで、服の問題より背景にあるのは夫婦間の関係だと思った。そして相談して来た奥さまの罪悪感。

私「服を着せる事は良くない事ですか?」

奥さま「私のエゴで良くない事なのではと。私は犬をはじめて飼ったので、犬の事はあまり知らなくて、主人は犬を飼った事があるので」

私「でも、ダンナさんの意見に納得してないから相談したのですよね?」

奥さま「服を着せている人もいるし、売っているから、悪い事ではないのかと」

私「心がもやっとして違和感があるのですよね?そのモヤモヤ何ですか?」

奥さま「服を着せる事はエゴで、この子にとってかわいそうな事なのかと」

私「この子、服嫌いなように見えますか?」

奥さま「…好きなように見えます。でもそれは、私のエゴでそう見えるだけですかね?犬も動物だから自然のままが良いのかと」

私「えっ、私、人間という種の動物ですが、服、着てますけど(笑)」

奥さま「この子に着せていいんですかね?」

私「えー、私に聞かれても困りますよ〜私はこの子じゃないので、この子に聞いてください。」

じゃぁ、時間ないのでと講座になりました。

犬の体温や皮膚の構造やクレート訓練や家の話など終えて、講座は終わりしました。

その講座後、
奥さま「服の必要性もある事がわかりよかったです。安心しました。私はこの子が嫌がっているとは思えません。わからないけど私のエゴでもいい!この子がかわいく見えて、うれしくなるならと思ったら気が楽になりました」と。

私の目には、この子は服がすごい好きなんだなぁ〜と見えました。
でも、奥さまには、この子が好きか嫌いかも見えてませんでした。 

愛情があるが故に自分の思いの自信の無さが不安にさせ、服着せる事は自分のエゴで悪い事では?という罪悪感が色眼鏡のようなフィルターになっているのかなぁ?と思ってました。
なので、犬の事を知る事により、思い込みを閉じ込めていたとびらが開き、自分のよろこびに忠実に向かったら、色眼鏡の曇りが取れてきたのかなぁ?と。
色眼鏡も嫌がっているとは思えないレベルに曇りが取れてきたのだと。

目の前で見えないなら、目線を下げたり上げたり、角度を変えて見る事って大事。
見えなかったものが見えて来る事ありますから。

その後も連絡があり、
服を買いに行ったそうです。
とてもかわいく見えて嬉しくて「この子は絶対、喜んでる!」と心から感じたそうです。

そして、ダンナさんが服の事を何と行ってくるかビクビクしていると、ダンナさんは、「おっ、いいじゃん、それ」と言われびっくりしたそうです。

そして、愛犬と服選びに買い物に行き、どれが好き?などと愛犬と話すようになり、ダンナさんも買い物に付き合ってくれるようになったと。

ダンナさんも、愛犬を連れて散歩している時、かわいいと若い子に話かけられて嬉しそうだったとか。

私「うわー!よかったですねー!
よろこびがしあわせの輪を広げてますね〜」と言いました。

美人なのに控えめで地味な奥さまが、胸元にステキなペンダントをつけてました。

私「それ、素敵ですね」と、褒めると。

奥さま「ありがとうございます。でもダンナさんには内緒なんです」

私「何ですか?」

奥さま「私、専業主婦なんでダンナが稼いだお金をムダ使いしてはいけないと…」

私「えっ?ムダですか?専業主婦ってお金使っちゃいけないんですか?」

奥さま「私が働いて稼いだお金じゃないから…」

私「えっ?専業主婦って、奴隷?」 

奥さま「そういうものですよね?」

私「それ、世界中の専業主婦に謝った方がいいですよ、最低な考え方だと思います。
まず、家を守ってきた自分にも失礼だし、謝ってください。」

奥さま、泣いてしまいました…

その後、自分もおしゃれしたくなり、自分の好きな服を買ったそうです。
喜びの反面、専業主婦なのに、ダンナが稼いだお金をムダ使いしてしまったと後ろめたさからしばらく着なかったそうです。
たまたま出かける時、ダンナさんが早く帰ってきて、ビクビクしていると「そんな服持ってたっけ?いいじゃん」と言われて、嬉しくて泣いたそうです。

おしゃれしたいけど、しちゃいけないと無価値感と罪悪感で抑え込んで縛りつけていた自分がいたのではないかと思います。

それを解放するのは難しいけど、愛犬の服を通じて、自分も本当はおしゃれしたいという本当の気持ちに気付かせてくれ、愛犬を通して段階を踏んで自分をゆるして我慢せずに自分に服を買いおしゃれを許した事で、自分自身が自分をしあわせに導いたのだと思います。

あっ、お父さんとの関係に何かあるんだろうなと、思いましたがホメオパシーのクライアントさんでもないので、それで終わりです。

それを聞いて、おっ、やりおったな、わんこマジック!

これもペットの魔法だと私は思ってます。
赤ちゃんもそうですが、言葉は通じなくても、もっと深いところで魂レベルでこういう事を身体張ってしちゃう動物たちの魔法が私は大好きです。

こんな事があり、1番、動物たちや赤ちゃんのミラクルパワーを知れる私は1番しあわせなのかもしれない。

因みにうちの愛犬たちは、服のデザインなどには全く興味なかったです。
そして服に対しての反応はそれぞれでした。

服が好きというより、服を着た時かわいいと言われるのが好きなboobeeくん

必要なら着てあげるよのクールなRuffyちゃん

絶対、服は着ませんのPachiouriちゃん

寒い時は逆に服を着たがるLukeくん

他にも知り合いの家のスタンダードプードルは絶対に服を着ません。でもトリミングした後、自分を鏡でみてうっとりして、毛が伸びるとやさぐれて、鏡も見なくなるり落ち込んでケージから出たがらなくなるトリミングした時の美しい自分大好きなナルシストな子や、服を選り好みし、めちゃくちゃふりふりのかわいい服が大好きな女の子にしか見えないポメラニアンの男の子など、そんな個性がかわいくないですか?
もう、人間と変わらないよね。

服だけでなく私たちにもそれぞれの事に、それぞれのこだわりの思いや理由があるように、犬たちもそれぞれの思いがある。

もちろん、無理強いはダメですが、
そうでないなら、熱中症対策でTシャツ濡らして着せたり、いろいろ用途もあるし、
うれしいなら、かわいいっていいじゃないですか。
しあわせですよね〜!

動物だって私たちと同じ
よろこびの心の栄養大事だよ。

その後、奥さまと、ばったり道でお会いしました。
センスが良く、おしゃれでステキになっていて、以前と別人のように活き活きと輝いて見えました。

ダイヤモンドは磨かれないとただの石。
誰もがダイヤモンドのような輝きを持っている。

しあわせはないのではなく、見えなくなっているのではと。

いつもたくさんのしあわせを
運んでくれる動物たちに
感謝♾合掌

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