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北高体育館の思い出



■昼休みはバレーボール

昼休みはバレーボールが定番で、体育館の中は「こっちによこせ!」、「ソーレ!」、「キャー!キャー!」の笑い声などで溢れ返っていた。時には、隣の輪から飛んできたボールを上手に打ち返してあげることもあったし、違う学年と一緒に遊ぶこともあった。エネルギーに満ちた青春の一ページが輝いて見える。


■トスもレシーブも阻まれた低い天井

遊びのバレーボールでは問題ないのだが、バレーボール部の練習では切実な問題があった。天井が低かったのだ。より正確に描写すると、木造の古い体育館には何本もの太い梁が走っていて、その梁の位置が低かったのだ。よって、強打をレシーブした球は梁に当たるし、セッターのトスも梁に当たって落ちてくるという、何とも残念な場面が続出するのだ。ラリーが続くのは梁に当たらなかったラッキーな時だけ(笑)。

そういう不利な環境にあったこともあり、僕が1,2年でバレー部に所属していた時の戦績は振るわなかった。僕自身は全然うまくなく試合にも出ることはなかったが、先輩たちが面白くて、部活は実に楽しかった。


■授業前のバスケット

紋別北高時代の紋別は全国の市で5番目の広さだった。今は「平成の大合併」とやらで57番目に下がり、なんだか悔しい気がするのは人情というものだろう。

その、全国で5番目に広かった紋別市街から約30㎞南下したところに、一時はの金産出日本一として有名だった鴻之舞金山があり、その鴻之舞からバスで通ってくる学生が何名もいた。同じクラスに鴻之舞の生徒が数名いたが、バスの中で勉強してくるのか、成績の良かった人が多かった気がする。

鴻之舞

朝のバスは授業開始より早めに到着することが多かったので、僕も早めに行って一緒に遊んだ。その授業前に遊んだのがバスケット。でも変形ルールにして、ドリブルなし、ボールを持つのもなし。つまり、走りながら、バレーボールの要領でボールをトスして回し、相手リングを目指すわけ。

バスケットボールを使ったので、指が結構きつかったが、楽しい遊びだった。この遊びを思い出すたびに、背のスラっとした男前の白岡君の走っている姿が目に浮かんでくる。

(まこと)






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