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私が出来上がるまで(ジェンダーレスの世界)34

私の2回目の高校生活はとても楽しいものでした。
勉強は受験のためだけにしました。
この学校はレベルが低いのもあって、学校内で成績上位を保つことはそんなに難しいことではなかったのです。
少しばかり優越感に浸れます。
もちろん、他の学校へ行けば私の学力など大したことはありません。

受験勉強は要の英語に力を入れていました。
家庭教師も夏休みの間だけつけてもらったために、英検2級を高2で合格したのですが、この学校では快挙のようで担任が喜んでクラスで報告してました。
学校の授業だけでは足りないので放課後残って親友T子と勉強しました。
塾には行かせてもらえないので自力で勉強しなければならないからです。

この学校生活は勉強のみではないです。
女子校ですが、友達は彼氏がいたりします。
その友達の彼氏とその友達たちとグループで遊ぶからと何度か誘われて行ってます。
ちょっと不良ちっくな友達ばかりでした。
私は不良は好みません。
が、格好こそヤンキーですが、中身は普通の高校生でした。
2、3度行ったかと思います。
そのグループのリーダーの男の子に告られたのです。
もちろん即断りました。
高2になっても彼氏が欲しいとは思わなかったのです。
好きにもならないし、無理です。
とにかく女子でワイワイしてることが楽しくて仕方ない時期でした。

女子校特有の話もあります。
これは高3だったかと思います。
いつも休み時間になると廊下の方で誰かが私を見てるのです。
私は受験勉強があるので、高3になるといつものオンステージは当然凍結です。
休み時間も自分の席で勉強していました。
けど、いつも視線を感じるのです。
ふと、窓を見るとすっと隠れます。
1人の女子生徒はこちらを見てるのですが、隣の女子生徒は隠れるのです。
意味がわからなかったです。
知らない生徒です。
恐らく2年生か1年生。
そしてある日、いつもコチラを見ている女子からの手紙を隠れない方の女子から渡されたのです。
ラブレターでした。

私はノーマルなので女子を恋愛対象にはできません。
それにどう答えていいのかもわからず、ひたすら無視しました。
申し訳なかったなぁと思います。
私には大学へ進学することしか頭になかったのと、全く興味がわかず、けど嬉しいのと恥ずかしいのとでとにかく今は自分がしなければならないことに没頭することにしました。
そのうち彼女は来なくなりました。
かなり高身長で私よりうんと大きな女子でした。

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