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[詩]「許して」

退廃的なディストピア


機械的な双眸が

見つめる


この世には

多くの命がある


多くの人がいて


多くの考えがある


導きだす

合理的判断


故に


私は

貴方を許す


私たちの持つ


善も悪も


側面の一つ


犯した罪も


誰かを救った瞬間も


当然あるだろう


汚い策略も


ノープランな善行も


いつの日か

行ったはずだ


だって


貴方は

人間なのだから


私は

貴方を受け入れる


たとえ


許されないことをしたって


潔癖が過ぎてしまったって


思うに


誰かを

傷つけてやろうとするのも


誰かに

必要以上に同情するのも


無関心では

いられなかったからで


それだけ

相手を愛したということ


忘れないで


貴方達には

コピーなんていない


分かり合う日も来ない


でも


分かち合うことも


受け入れることも


私たちには出来るんだ


共存できるはずなんだ


だから


既に壊れた

この身体で


無防備に

両手を差し出して


小さく

私は呟いた


「どうか……

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