移住による偶然の引き寄せ

この町に移住してきてから、さまざまなエリアでの移住者の知人が増えてきました。
移住者同士のそれぞれの町の情報交換、おもしろいですよね。
もっといろんな町に住んでみたいなぁってワクワクします。

そして都会から田舎に移住した人がよく言うのが「移住してから良いことも悪いことも強引な引き寄せみたいな偶然が増えた」という話です。

子育ての方針の不一致で離婚して移住した田舎町で素敵なパートナーと出会った。
最初に住んだ町が合わず引越しを検討しているときに知人から物件を譲り受けた。
地域おこし協力隊の仕事が合わず悩んでいるときに事業継承の話をもらった。
これほんの一部です。実際はもっといろんな話を聞いています。

さて、自分はと言いますと、今住んでる町に来るのも、同業で東京時代と変わらぬ年収で働ける県内の企業に就職できたのも、完全に巡り合わせでした。
特になにかの活動をしたわけではありません。
小さな偶然が続いて今ここに住んで、今の仕事をしています。
あぁ移住による引き寄せって本当にあるんだなぁと感動したのを覚えています。

そして最近、立て続けに嫌なことがありました。
悪いほうの引き寄せですね。

公私共にボロボロで、そういえば町内に自殺の名所があったよなぁと考え、何度か行ったことのあるその場所の写真を眺める日が続きました。

実際のところ、田舎なので山林や湖などその気になれば自殺できるような場所はたくさんあるのですが、それでも実際にそういうことを考えるときは、名所を思い浮かべてしまうのが人間の不思議です。

よし、明日は仕事が休みだから名所へ行こう!と決めた日、知人から連絡がありました。
県内の真逆のエリアに住んでいるので実際に会ったのは数回ですが、都会からの移住者で、比較的自分と近い業界で働いている方です。

「いま自分の住むエリアで新規事業を検討していて、こういうジャンル得意だったよね?スキーム考えてほしいんだけど」

明日死のうと考えていたはずの自分を必要としてくれる人がいる。
それも根拠のない「死んではいけません」ではなく、これまでの自分の経験をもとに、これをやってほしいという依頼を受ける。
きっと、この仕事を受けることが、いまの自分にとって必要な引き寄せなんだろうと感じました。

そしてそのあとの仕事の打ち合わせでは、全く関係ない内容での他社さまとの商談だったのですが、この仕事を受けるヒントのようなものがたくさんありました。

もうやるしかないよね?

うん、やっぱり移住っておもしろい。
しばらく流れに身を委ねてみようと思います。

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