盛り上がっている町=広報が上手なだけの可能性もある

こんにちは。
移住や2拠点生活の記事を見ていても、取り上げられる自治体の顔ぶれってだいたい同じですよね。
移住フェアで大きなブースを出している自治体も同じくです。

で、じゃあそういう自治体は本当に住みやすいのか?という話です。
結論からいうと、なんだかんだ住みやすい要素は多いと思います。
なぜなら移住者の受け入れを積極的に行って移住者を増やすことに成功して移住者が住みやすい町を移住者がつくってきたからです。

一方で、定住の目線で見るとまた違う数字が出ると思います。
都会生活に疲れた大人たちからすると不便さすらも楽しい田舎生活でも、子どもにとっては窮屈に感じたり、町内に高校がないから進学のタイミングで大きな街へ出なければいけないなど。
また仕事の面でも都会よりも待遇が厳しいため、移住を続けたいけど泣く泣く都会へ帰るパターンもあると思います。

そして、移住者ともともと住んでいる人の関係性。ここが一番のポイントだと自分は思います。

移住者コミュニティがさかんでメディアに取り上げられるような町でも、盛り上がっているのは移住者だけで、もともとの住民はそれを煙たがっている、移住者ともともとの住民でコミュニティが分かれてしまっていることも、実際は多いです。

移住者はバイタリティもあるし、SNS活用の上手な都会の若者がいたり、発信が上手なんですよね。
そういう人と町がタッグを組んだり、メディアに取り上げられたりすることで、町が有名になります。
逆にいえばその面だけで「盛り上がっている町」「おもしろい人が多い町」というイメージがつくわけです。
もともとの住民が置いてけぼりで、移住者が盛り上げていく町。
もちろんそれらの活動に参加している地元の方もいるとは思うんですが。。
ですが、移住者ばかりが目立っている町の話を聞くときは、もともとの住民の方の意見も必ず聞くように自分は意識しています。

自分の住む町は、それなりに観光資源はあるけども、観光よりも既存住民の満足度を大切にしたい志向で、移住者受け入れもほとんど行っていません。
地元の人と話していても気が合うと感じる機会は少ないです。
うわさ話大好きな人だらけです。
ある意味「本来の田舎町の姿」みたいな印象は感じます。

じゃあ結局どんな町が誰にとっても暮らしやすい町なんでしょうか。

このあたりは東京一極化が起きている理由の分析と共に、今度考えてみようと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?