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痛みを知らないのは暴力だ

人生で悩んだことや苦しんだこと、痛みを味わったことがない人間というのは、暴力的だ。そしてズレがある。

タコピーの原罪という漫画に、生まれてから不幸や悪意、不運や悲劇に遭ったことがないキャラクターがいる(まあタコピーなんだけどw)。
そのキャラクターは不幸を知らないゆえ、他者の気持ちが分からない。そのため問題に対するアプローチを間違えてしまい、自体をより悪い方向に進めてしまうのだ。

悪意を向けられた経験や、苦痛を味わった経験、辛い思いをした経験がないと、結果的に人を傷つけたり、嫌な気持ちにさせたりするだろう。

これはフィクションの世界だけでなく、現実でもそうだ。
挫折したことのない人間は、現状の成果を100パーセント自分の実力だと思い、成果を出せていない人間は自己責任だとする可能性が非常に高いのだ。
マリーアントワネットなどの生まれながらの貴族は、貧乏人の気持ちが分からない。体験したことがないからだ。
「パンがなければケーキを食べればいいじゃない」
というのは、嫌味では無い。腹の底からそう思っているゆえに出てくる言葉なのだ。
僕らも知らず知らずのうちに、人を傷つけているかもしれない。

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