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自分の《好き》を信じる

僕は自分の感覚が信じられない。

僕は学生時代、教師からよく怒られていた。
アルバイト先でも怒られていた。

どこのコミュニティでも、低い評価をされていたからだ。

人と感性がズレていると思っている。悪い意味で。

自分では普通に話しているつもりなのに
「お前さ…アニメとか好き?」
などと言われたことがあった。多分早口だったんだろう。指摘されるまで気付かなかった。

だからモテないのか、とも思った。
いや当時から自分自身身の程をわきまえているつもりだった。顔は全然カッコよくないし、唇は荒れているし、歯は出ているし、口臭までウンコらしい。
ルックスの自己評価には自信がある。

しかし
「君は失礼だ」
というようなことも言われた。これに関しては自覚が無かったので、不安になった。
自分の感性はどこか狂っているところがある──────────
そしてその狂っているところが、どこか分からない。これが怖い。

思いやりのつもりで他者に接しても、ありがた迷惑だったり、「違うそうじゃない」という思いをされたりするかもしれない。

自分の信じているもの、好きなものさえ疑うようになった。好きなものがそれなりに売れている…という触れ書きを対象がアピールしていても「狭いコミュニティで評価されてるだけじゃん。宗教みたいな感じで」とどうしても思ってしまう。
自分の感性に自信が持てないので、自分の《好き》にも自信が持てないのだ。

信じられるのは食べ物ぐらい。ラーメンやカレーが好きだが、皆も好きだろう。その証拠に、ラーメン屋さんはそこら辺にある。

しかし趣味や異性になると自信が無い。
趣味は格闘ゲームなのだが、あまり人気は無さそうだ。少なくとも現実世界の自分の周りには、格闘ゲームをやっている人は全くいなかった。将棋の方がまだやっている人がいたかもしれない。
ネットでは簡単に見つかるが、ネットは陰謀論を唱える人も簡単に見つかる。大量に。
だから自信が無い。
根拠として、ゲームセンターもほとんどない。
あったとしても格闘ゲームは置いていないところがほとんどだ。

好みの異性に関しても自信が無い。
今田美桜、浜辺美波という女優は可愛いとされているらしい。知名度があって人気だ。 しかし僕は好きじゃない。
橋本環奈でギリ…くらい。
美人だとは思うのだが、好きになれない。

《ミラーズエッジ》というパルクールをテーマにしたPS3のゲームがある。
その主人公の顔が好きだったのだが、なんでも、ユーザーからの評判が悪いらしいことを知ったのだ。
ポリコレとまで言われていた。ガチの酷評だ。

ってことは俺が好きになる異性は、大多数からするとブスってこと!?
イコールの関係にしてしまうのが僕の極端なところ。
《ズレている》というだけで、正反対なわけじゃない。
正反対なら扇風機おばさんが好きになる。でも扇風機おばさん、異性としては大嫌いだし。


まあでも…ズレてるんだろうなあ。

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