もう、すぐに幻想を思い出す。気がつく。
どんなに昼間、自我のストーリーの世界に
どっぷり浸かってて感情が騒いでても…
全ては幻想であることを思い出す。
すると、心は静かになる。荒波が、凪に…
そして、この一瞬前の世界は既に閉じられている…と思い出す。
それは実際に消えているとも言えるかもしれない。
ちょっと前のあんな出来事もこんな出来事も…
全て幻想なんだよ…と…
それはただ思考という記憶の中にだけ一部の
データとして残っていること。
事実は、既に過ぎたものはもうここには一切ないということ。
ここにあるのは「今」という現れた世界だけ。
常に「今」の世界しかないから…