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フロンティアに立つアーティストAZKi-開拓の1年と透明なきらめき

 令和元年11月15日に活動一周年を迎えたバーチャルシンガーAZKiちゃん1年の活動と記念すべきファーストアルバム"Without U"についての所感です。


はじめに

 私はTwitterでは花譜ちゃんのファンである観測者を自称しています。AZKiちゃんについては、花譜ちゃんの動画に毎回コメントを残している熱心なVアーティストがいるんだな、という所からきっかけに割と初期から彼女の存在を知ってはいました(いわゆる限界観測者としてのAZKiちゃんの姿)。しかしながら、特に注目して彼女の曲をしっかりと聞き始めたのは最近ですので、開拓者の皆さんからみればにわかファンもいい所ではありますが、特にここ最近のYouTubeライブ”NEXT TO U”や"Without U"に心を動かされたひとりとして、あるいは観測者という目線から、ひとこと何かを残したいと思います

「開拓」の1年

 私はVアーティストが大好きです。地方民ですので首都圏で行われるリアルライブへの参加こそ難しいものの、特にこの1年ほどは様々なアーティストの音楽を聴き、活動を見て来ました。中でもAZKiちゃん(ないしイノナカミュージック)はかなり積極的に楽曲の製作や実際の箱を使ってのライブを行っているのがとても印象的でした。

 まだまだ踏み均されていない未開拓の原野であるVアーティストの界隈の中で、まさに”開拓者”としてフロントラインに立って道を切り拓いている姿は、とりわけて最初から熱心なファンであるわけではなかった私にも目に留まっていました。

 そうした中で、特にここ最近のアルバム発売に合わせての活動で改めてAZKiちゃんという存在に更に興味を惹かれ、しっかりと聴いてみることでその歌声に魅了されました。まさにこの一年の地道な音楽活動の積み重ねが、開拓してきた道が、今の彼女を作りあげてきたのだと感じられました。とても尊くて素晴らしいことです。

Aqua Vitae-”いのち”のきらめき

 "Without U"の感想に移ります。まず、一つのアルバムに関わるトラックメーカーの多様さに驚きます。一周年のYouTubeライブ”AZ隣”でのセットリストに顕著でしたが、可愛いAZKi、おしゃれなAZKi、かっこいいAZKi、泣けるAZKi、…と、まさに一人の存在の中にこの多様性を受け入れ表現できるのがAZKiというアーティストの特長なのだと実感させられます。

 観測者として、少し花譜ちゃんを引き合いに出します。花譜ちゃんはその強烈な個性とポテンシャルをもって、あらゆる楽曲を「花譜の歌」にしてしまいます。だからこそ、さらに個性的なカンザキイオリさんとの個性のぶつかり合いで素晴らしい化学変化が生まれるのですね。

 AZKiちゃんの歌声はこれとは対照的に、「個性をぶつける」のではなく、どのような曲にも自然に溶け合い馴染むような印象です。すっと曲に染み込んでいく歌声。まさに水(¥700)のように透明で、楽曲という器に合わせてどのようにも変化できて、それでいてキラキラと輝く歌声。これこそがAZKiちゃんの素敵な所なのだと私は思います。

おわりに

 そんな素敵なAZKiちゃんがこの先も様々なトラックメーカーさんと関わり、開拓者の皆さんと一緒に充実した音楽活動を開拓してゆきますように 。
(花譜ちゃんとのコラボも実現する日を心待ちにしています)

追伸
 私は収録曲の中では「リアルメランコリー」と「ちいさな心が決めたこと」が特に大好きです。

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