転職を決意するまで

憧れの大企業、圧倒的な成果を出してやる！…のはずだった。

僕は大学を卒業後、新卒でとある有名企業に入社した。
自社のサービスはこれまでの人生で何度も使ったことがあるし、TVのCMでも何度も目にすることがあった。

自分の会社の事なので、あんまり言い過ぎても、返って聞こえが悪いかもしれないが、就活市場でも人気の大企業に内定を頂き入社した。

最初は、意気込みまくっていたし、実際にそんな会社で働けることを誇りに思っていた。
それに、元々やりたいと思っていた営業に配属。個社深耕型の既存顧客に対しての広告営業で、とても前向きな気持ちで仕事に向き合おうとしていた。

でも、流石は大企業。

周りは超優秀。
上司も、先輩も、同期も、取引先までも、頭がきれすぎてとてもじゃないがついていくことが出来なかった。

次第に前向きな気持ちは薄れ、成果を出せない焦り、ミスをした後ろめたさ、膨大なタスクを前に消えるモチベーション、分からないことが分からない悲しみ、情けなさ。

ネガティブな気持ちに支配されていた。
鬱気味になり、挨拶するのが怖くなり、自然とさぼってしまうように。
当然のことながらそのツケはすぐに返ってくるため、悪循環で更に落ち込む。そんな日々。

変わりたくて、次こそは、来期こそ、来月こそ、来週こそ、というように自分に喝を入れながら仕事に向き合うも、なかなかうまくいかない。

周りの先輩は成果を出していて楽しそうなのに、、、
自分もああなりたくて、いろいろ試行錯誤をしてみたが、どれも続かない。
どうしてもいやになる瞬間がある。
お客さんからも担当変更を申し出される。

これは、勝手な解釈かもしれないが、良く面倒を見てくださっていた先輩たちにも見放されかけていると感じる日々。
辛くて仕方がなくて、逃げるように終える金曜日の夜。

そんな中、年が明けるのと同時に、僕は転職を決意した。