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採用現場で注目のトレンドキーワード「EVP」が3分でわかる!

ビジネスカタカナ用語から始まるのは気がひけるのですが、
EVP(Employee Value Proposition:エンプロイー・バリュー・プロポジション)という用語を聞いたことがありますか?
ざっくりイメージでいえば、EVPは会社から従業員へのベクトルの話です。
以前NOTEに書いたエンゲージメントは従業員から会社へのベクトルの話でした。

カオナビ人事用語集によると、EVPとは次のような概念のことです。

EVPとは、従業員に対して企業が提案できる価値のこと。
英語の「Employee Value Proposition」の頭文字を取った略語で、直訳すると「従業員価値提案」を意味する。

カオナビ人事用語集 https://www.kaonavi.jp/dictionary/evp/

EVPを調べていくと、求人採用成功のキーワードとして注目されていました。
ラクリエ求人のEVP特集ページには、次のような説明がありました。

旧来の採用では、企業が求職者に対し「あなたは我が社にどのような貢献をしてくれますか?」と尋ねるのが基本的な関係性でした。
 ところが極端な売り手市場である現在、このように一方的な「上から目線」では採用は成功しません。現代において企業と求職者は「主従関係」ではなく、あくまで「共存関係」にあります。
 ならば企業は求職者に価値を求めるだけでなく、自社の価値を求職者に提示しなければなりません。
これがEVPの考え方です。

ラクリエ求人 https://rakurie.com/contents/text/c156/

「企業と求職者」を「使用者と労働者」に置き換えると、「労使関係は主従関係から共存関係にある」という将来像が描けるのではないでしょうか。
法律的な考えでいえば、労使関係は民事的私人関係といわれています。本来労使は対等であるところ、実体として使用者の立場が強いため、「労働基準法」「労働組合法」など労働者の権利を守る保護的法律により対等にするという構図になっています。
また、「労働契約法」という法律がありますが、この法律は「労使合意」で、対等関係を基本としています。この法律が制定されたときは、理想論的な法律だと感じましたが、求人にEVPがもっと採用される時代になれば、労使関係は「対等関係」を超え「共存関係」となり、労働契約法が目指す対等な労使関係時代が到来するかもしれません。

昨年の記事ですが、EVPの事例がありましたので紹介します。

EVPを調べたときに感じたのが、企業のブランディングづくりに似ているということでした。共通しているのは、企業の持つ「価値」を明確にして外部にアピールするということです。EVPの事例は、誰もが知る有名企業の事例でしたが、現在無名の企業でも多くの人に共感される「価値」を届けようとすれば、EVPや企業ブランディングを構築できるのではないでしょうか。採用の現場で成果を上げたい企業様は、御社の持つ価値を再確認してはいかがでしょうか。

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