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以前に私は妹尾河童氏の名作「少年A」を第二次大戦の実相を伝える最高の戦争文学であると書いた。妹尾河童氏は神戸の進学校で旧制中学校の生徒だった前後に戦前・戦中を過ごした。

軍部は世論を無視していたわけではなく、むしろその期待に応え、巧みに大衆の支持を得ながら戦争に突き進んだ
2018年02月25日 
4年前の8月以来、私は、それまでとは様変わりして、全くと言っても過言ではないほどに、朝日新聞の読書欄を読まなかった。
先日、朝日新聞を監視するのは職業的言論人たちの仕事であるとして、本当に長い間購読していた朝日新聞の購読を止めて産経新聞に切り替えた。
そうしたら、今朝、産経以前に購読を開始した読売の読書欄に目が留まった。
日本国民及び世界中の人が知るべき事実である。

戦前日本のポピュリズム 筒井清忠著
評・奈良岡聰智 政治史学者京都大教授
見出し以外の文中強調と*~*は私。

戦争への道開いた原因
戦前の日本を抑圧的な社会だったとする見方は根強い。
その中から軍国主義が生まれ、軍部が暴走して戦争に突入したと考える者も多い。
こうした面は確かにあった。
しかしその一方で、日本は大正末期には普通選挙を実現し、民主化が相当程度進んでいたのも事実である。

*以前に私は妹尾河童氏の名作「少年A」を第二次大戦の実相を伝える最高の戦争文学であると書いた。
妹尾河童氏は神戸の進学校で旧制中学校の生徒だった前後に戦前・戦中を過ごした。
彼の学生生活や交友関係は、私の高校生活そのものの様だった。
つまり彼はGHQが洗脳し、朝日新聞などが広めた「日本国悪玉説と日本国民愚民説」を、彼の旧制中学校生としての実相と真実を、見事な自然体で書き残し、朝日新聞などのでたらめを完璧に明らかにした本当の名作だったからである*

また、軍部は世論を無視していたわけではなく、むしろその期待に応え、巧みに大衆の支持を得ながら戦争に突き進んだ面もある。
それでは、昭和初期に政党政治が崩壊し、最終的に戦争という破滅に至ったのは、一体なぜだったのだろうか。
この稿続く。

2024/2/13 in Kyoto

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