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岸田派のパーティーは独特なんです。ほかの派閥の雰囲気とは違います。理由は"中国人の多さ"…「食らいついたら離れない」中国は、今の岸田派もずっと"手中に収めたまま"なのである。

以下は発売中の月刊誌Hanadaの巻頭に掲載されている門田隆将の連載コラムからである。
月刊誌HanadaとWiLLは活字が読める日本国民全員が必読の書である事は何度も言及している通り。
日本国民のみならず世界中の人たちが必読。

自民党パーティー券疑獄の「真の巨悪」
自民党のパーティー券問題の「本質」は何なのか。
東京地検特捜部は、その「核心」に切り込めるのか。
令和五年の年末、政界は激震だ。 
安倍派ばかりに話題が集中する中、「核心は岸田派(宏池会)にある」という声が消えない。
しかし、同時に「特捜部はそこまでは踏み込めない」との悲観的な見通しも流れてくる。
その理由を解説したい。 
十二月七日、岸田首相は突然、岸田派会長を下りることを表明した。 
「党内には無派閥の人間も大勢いるので、総理総裁の任にある内は派閥を離れるというのが適切と考えた。私が先頭に立ち、党の信頼回復に努力したい」 
首相のその言葉を聞いて「今さら何?」とシラけた向きも少なくあるまい。 
「あれだけ批判されても派閥の長をやめなかった岸田氏の"豹変"でした。それだけ追い詰められたということです」とは、大手紙社会部デスク。 
「パーティー券問題は、いち早く各派が政治資金収支報告書を修正し、体裁を整えています。しかし、単に政治資金規正法違反だけなら、検察も検事をかき集めて五十名体制に増
強したりはしません。つまり。先々を見据えている、ということです。しかし、その壁、つまりタブーの大きさから、。おそらく無理やという見通しのほうが現時点では優勢なのです」 
 先を狙っている、タブーの大きさ、おそらく無理……これらの言葉は何を意味するのだろうか。 
ポイントは「岸田派」にある。
例えば、令和四年五月十八日に開かれた岸田派の政治資金パーティーを見てみよう。 
この日午後六時から東京・芝公園の東京プリンスホテルで開かれたパーティーは、一種、独特の空気に包まれていた。 
出席者の一人が振り返る。 
「岸田派のパーティーは独特なんです。ほかの派閥の雰囲気とは違います。理由は"中国人の多さ"です。他派閥も中国人はいますが、人数が違うので飛び交う中国語がすごいんです。つまり、岸田派のパーティー券は、中国人が数多く購入しているということです。まだコロナ禍の令和四年は間隔を空けた椅子席で始まったんですが、明らかに中国人とわかる人たちがずらりと座っていて、そのようすがネットに流れて話題になりました」 
パーティー券を購入するということは、当然、「見返りを求めて」のことである。
では、岸田派が突出して"中国人が多い"のはなぜなのか。 
「岸田派、つまり宏池会は三代目会長の大平正芳が田中角栄と共に一九七二年に日中国交正常化を成し遂げた。そのため中国は、田中派と大平派を特別扱いしてきました。ODAなど中国への援助は主に両派を通して行われ、中国から多額のキックバックがもたらされていた話は有名です」(自民党関係者) 
井戸を掘った人を大切にする中国-言いかえれば、「食らいついたら離れない」中国は、今の岸田派もずっと"手中に収めたまま"なのである。 
しかし、政治家は政治資金規正法第二十二条により、外国人から献金を受けてはならない。
かつてこれに違反して民主党政権時代の前原誠司外相のように大臣ポストを追われた政治家もいる。 
献金を受けてはならないなら、ではパーティー券購入はどうか。
そこに規定はなく、しかも二十万円未満なら氏名も出てこない。
さらに中国人といっても、これを日本法人にし、代表者も中国名でなく日本の名前になっていれば、完全に"姿を隠す"ことができるのである。 
だが、いざパーティーが開かれれば、真の購入者である中国の関係者が一斉に「現われる」というわけだ。
それが岸田派のパーティーなのである。 
なぜ中国は、日本でビジネスのあらゆる場面に顔を出し、競争入札でもこれを落とし、行政にも食い込んでいるのか。
それこそ、政治資金パーティーをはじめ、あらゆる機会に政治家や派閥に恩を売り、気脈を通じているからにほかならない。 
もし、特捜部が安倍派の裏金問題だけで捜査を終えるなら、「中途半端」との誹(そし)りは免れまい。
中国がなぜここまで日本の政治を壟断(ろうだん)しているのかー
今回の問題をきつかけに外国勢力との異常な関係に踏み込み、弊害を正すことができるのは、東京地検特搜部だけである。 
ターゲットが最高権力者の岸田文雄氏であることに怯むことなく、真の問題点を炙り出して欲しい。
かどたりゅうしよう
作家、ジャーナリスト

2024/1/11 in Kyoto

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