100本ノックの随想
コピー初仕事は、美容院の雑誌広告だった。
入社当時は、大手広告代理店へ丁稚奉公がメインだった私に、やっとライターらしき仕事が回ってきた。嬉しかったのは、一瞬だった。営業のスケジュールが詰まっていたため、優先的な業務を終わらせ、夜遅く書き殴る様に書いていたのを思い出す。チーフに見せると、全てくずかご行きだった。
「明日までに、100本提出して。」
え?と言う顔を見破られないように、ハイと持ち帰った。
100本は同じパターンじゃダメというのも理解していた。
当然徹夜したため、電車