不安の対処

私たちは満足の人生を全うするために日々頑張っていると思います。人により頑張り具合はもちろん違いますが、頑張っていない人はいないと思います。自分の人生を一番に考えるのは当然のことだからです。それを実現するためにキャリア形成をしたりすると思います。完全なるボランティアはお金に余裕があったり、老後など時間があるときでないとなかなか出来ないことになります。まずは一番かわいい自分自身を満足させるために日々投資し続ける必要がありますね。

ただ、それが思う通りに行くことが少なく、苛立ちや不満、不安を持つことがあると思います。苛立ち・不満は今の状況に関することなので、分析して成功するチャンスがありますが、不安は将来にわたるものであり、ずっと頭の隅にあるもので、じわじわと苦しめていく厄介なものになります。不安になるということは人生についてしっかり考えている証拠でもあります。かなり偉いことなのです。しかし、不安過ぎて行動に制限がかかる可能性があります。

ある実験があります。バッタを狭いかごに入れて育てたあと、自然に返すという単純な実験ですが、最初は高く飛んでいたバッタがいざ野生に戻るといままでの狭いかごの高さまでしかジャンプできなくなるのです。つまり、限界突破するのを勝手に脳がコントロールしてしまうのです。残念ながら、周りの環境に左右されることは非常に多いのです。周りがポジティブな人間が多ければ、ポジティブになれるし、逆にネガティブな人間が多ければ、ネガティブな人間が多くなります。人間は社会的な動物なので、これは当然なのです。周りに染まってしまう人が非常に多いのです。

それはなぜでしょうか。それは他の人と違うことをすることを不安に感じるからです。特に日本は出る杭は打たれる社会であるので、周りに合わせるために空気を読んだりして、本音と建前を分けると思います。これは文化としては素晴らしいものでありますが、成長意欲を下げるだけでなく、常に人の目を気にしたりと常に不安になる体質を作りやすくなります。この不安が邪魔をして本来の能力を発揮できず、先程のバッタのように自分で能力を制限してしまうのです。これは非常にもったいないことだとは思いませんか。

不安を払拭するためには個性というものを大切にするべきです。教育では個性を大事にすると言いますが、言動が伴っていないことが多いと思います。個性というのは、「自分らしさ」のことです。違っていていい。むしろ違うからこそ面白いのです。誰々に似ていると言われたら差別化できていないと悔しがるのが大切です。自分という存在を「社会的に作り出された自分」という殻から飛び出させることが大切です。これが成功につながり、これが出来ている人がアーティストになったりして、他の人にはない感性をうまくコントロールできているのです。

では、自分らしさを演出するにはどうすればよいでしょうか。私の小学生時代から行っている不思議で変人な取り組みを紹介します。私はいつも「自分の眼は神様の眼でもある。神様が映画を見るのに失礼のないようにしよう。自分の心の声は全部セリフとして神様にばれてしまう。だから自分に正直に取り組もう」と念じた後、いつも外に出ます。外に出たら一度目を深くつぶり、目を開いたら映画スタートというルールでした。もちろん寝る時には最後に目を深くつぶって心の中で「カット」と叫んでいました。

かなり風変わりな人だと思われるかもしれませんが、これが効果抜群です。自分の言動に責任を持つことができるようになるので、悪いことがまずできません。観客を喜ばせるために面白くするために、自分らしさを追求することができます。自分のなりたい自分を演じ切ることが大切です。みなさんは、それぞれの人生の主人公ですので。

中には年を取って若くないから柔軟に動けないと保守的になってしまう方もいらっしゃるかもしれませんが、人生で一番若いのはまさに今ですから、年齢は関係ありません。私は小学生からのこの不思議な行動を今も続けています。変なことに見えますが、これは心の中で勝手にしていることなので、これを今回読んでいる方たち以外私のこのルーティンは知らないのです。自分だけのものとして活用すればいいと思います。

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