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ダン×キャリ!2週目#お金を稼ぐとは

週替わりテーマ、今回は「#お金を稼ぐとは」。

テーマを聞いて、ガツガツの意識高い記事をこさえようと思ったのですが、どうもしっくりこないのでやめました。

僕は、多くの大企業勤めの社会人が抱いたことのある、この疑問から記事を書いてみようと思います。

『大企業で1フロアに1~2人は必ずいる、“何をしているかわからないおじさんたち”は、実際なにをしているのか?』

実際、何をしているかわからないおじさんたちは多くの企業にいて、僕の知っている限りではこんなことをしています。
・何に使うのか全くわからないグラフを1日中作り続ける
・Yahoo!ニュースで、若手社員にマウントを取れる記事や、事務の女性にウケそうなゴシップ記事をチェックする

彼らはそのような業務で8時間をやり過ごし、一般的な若手社員の1.5~2倍程度の給料をもらいます。

「うらやましいが~!」「不平等だもんで給料返しや~!」(※名古屋弁)など、いろいろ意見はあると思いますが、私はこれこそが、前時代的なキャリアの完成形であり、個人の時間あたり所得を高めるという視点から、最も合理性の高かったキャリアだと思うのです。

しかも彼らは重要で負荷の高い仕事は任されないため、さっさと帰って家族と幸せに暮らしています。
まさに勝ち組。ゆとり・さとり世代の僕らからしてみたら、よだれが出そうなほど理想の働き方ですよね。

でも、あーだこーだ言っても僕らは、現実問題そんな時代には生まれていません。
親がバブル世代だとか、SNSでチャンスが増えたとか、いろいろ言いますが、
サラリーマンの平均年収は物心ついた時から一度も上がったことがないし、親世代はリストラやなんやで当たり前に不倫や離婚するし、奨学金の返済で20代後半まで借金ありきなんてざらだし、通学通勤をしていれば飛び降りで遅延、悪ければ現場も目撃し、知り合いに自殺した人がいない人を探す方が難しいくらい、ストレスフルで殺伐とした時代です。

労働環境を見てみても、どこかしこで人手不足が常態化して、なんだかよくわからない仕事を毎日12時間以上やって、16~25万円くらいの給料をもらい、東京で10万円弱の牢屋みたいな部屋に住んで、ニュースを見て不審者におびえながら、カップ麺とスーパーの売れ残り弁当で飢えをしのぎ、少しだけ貯まったお金を大好きなイベントに使ってストレス発散していたら、「物欲がない」と煽られる。
そんな世代です。

たぶん、僕らは今までの世代よりも遥かに真剣に、“稼ぐ”ということを考えなければ、生きてすらいけない世代のはずなんですよね。
とはいえ、僕も社会人になるまではこんなこと、考えたこともありませんでしたし、本当に怖いのは、そう感じている人があまりいないということなのかもしれません。

そんなことを念頭に置きながら、ちょっと稼ぐということを考えてみようと思います。

#稼ぐの意味
稼ぐことを考える前に、大前提として、世の中には、「稼ぎたい人」と「儲けたい人」がいます。

“稼ぐ”とは、元々お金を得るという意味ではなく、穀物を収穫するために“一生懸命働くこと”を意味していました。
時代と共に一生懸命働くのはお金を得るためと変化し、両方を含んだ意味で使われるようになりました。

対して”儲ける”とは、明確に金銭上の利益を得ることであり、思いがけない得をするという意味もあります。
一生懸命やっているかどうかは言葉の意味には含まれません。

比較して考えると面白いのですが、英語では稼ぐに近い意味でearnという単語があります。
この単語には、お金を稼ぐという意味以外に、”評価を獲得する、報酬を受けるに値する”という意味が含まれています。

ちなみに儲けるはmake money。単にお金や利益をつくる、得るという意味で使われており、こう見ても言葉としての違いはわかりやすいかと思います。

興味深いのは、「稼ぐ」と「earn」には、それぞれ前者には”懸命さ”後者には”評価される”という、お金を得ること以外の意味が含まれており、この違いこそが、ビジネスに対する考え方の違いを表していると思っています。

<それぞれの言葉の意味>
稼ぐ     一生懸命働いてお金を得る
earn     お金と評価を得る
儲ける    思いがけない得をする
make money  お金を得る

そして僕が思うに、現代の“稼ぐ”という言葉は、日本語旧来の稼ぐという意味から、英語のearnのニュアンスに変化しつつあるのではないでしょうか。

つまり、一生懸命やるというよりは、貢献した対価として評価とお金を獲得することが望ましいよね、という感覚になりつつあるということです。

TwitterやFacebook、Instagram、オンラインサロンなどの影響で、ますます「人から信頼される自分になって、結果的にお金が手に入る」という考えが強まっています。
インターネットでお金を稼ぐ人の名称が、アフィリエイター(提携する人)から、インフルエンサー(影響を与える人)に変化していることは、この傾向を顕著に表しているのではないでしょうか。

#稼ぐために必要なことってなんだろう
少し遠回りしましたが、組織の中にせよ外にせよ、いまの時代においてに稼ぐということは、お金を得ることと合わせて評価を得るということが重要な意味を持っています。

では、評価を得つつお金を得るため、すなわち稼ぐために必要なものとはなんなのか、具体的に考えてみます。

教育家の藤原和博さんは、自著『藤原和博の必ず食える1%の人になる方法』で“希少性こそ、稼ぐ力だ”と言っています。

紹介しているのは、100人に1人程度しかできない能力を、3つ組み合わせることで、100万分の1のレア度となり、それが自分にしかできないこととして価値を持つという理屈です。
藤原さん自身は、「営業」「マネジメント」「教育」の3つを組み合わせており、
最近だと「プログラミング」「教育」「ブログ」で稼いでいるこちらの大学生などが好例だと思います。(※リンク

これは啓発としても実践理論としても大変ためになるのでオススメです。(※youtubeの動画でも一部を見ることが出来ます)

よく世の中には、「これをやれば絶対稼げる!」といったな理論が横行していますが、僕は行為そのものは稼ぐ上であまり重要ではないと思っています。

例えば、グラビアアイドルは脱げば脱ぐほどお金を貰えるのに、僕が今から服を脱いで近所を走り回っても1円も貰えないどころか捕まります。
すなわち、稼ぐための行為というのは、誰にとっても同じではないということなのです。(例えが絶望的に下手)

それよりも稼ぐために大切なことは別にあるのではないでしょうか。

世界的な経営コンサルタント、大前研一さんは著書「稼ぐ力」に、グローバルで稼げる組織を作るための人材育成ロールモデルを以下のように書いています。

1.与えられた役割・職務に対して貢献する
2.管理職で複数の部署を経験する
3.「新しい事業を立ち上げる」「ダメな事業を立て直す」「中核事業をさらに伸ばす」が出来るようになる

僕なりにこれを解釈すると、稼ぐ力とは、以下のようになります。

1.世の中や自分の周囲でどういう仕事や役割が求められているのか考え、気付く力
2.他人の協力を得て成果を生み出す力
3.代表作を持つ力

逆に言えば、これが出来なくて、補ってもらう必要があるために、僕らは組織に属しているとも言えます。

最近は大企業の3年間なんて全く意味が無い!という論調をよく目にしますが、これはあまり正しくないと思っていて、自分が描く長期のキャリアプランに、その期間の仕事が必要だと言える理屈と考え方さえ持っていれば、十分役立てられるし意味があると思うんですよね。

これについては、リンクアンドモチベーションの麻野さんが提唱している「石の上にもN年」という考え方が重要だと思っていて、何に何年費やす必要があるのかは、自分で考えていかないといけないと思います。

評価を得て、生きるために稼ぐ。奥が深すぎて、まだまだ考え続けなければわかりません。
真面目すぎましたかね?
とりあえず今回はここまでです!

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