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夏の名曲 TOP5

あちー日々が続いているので、個人的・夏の名曲 TOP5を考えてみました。

第5位 Summer Girl/Haim(『Women In Music Pt.Ⅲ』収録)

去年の夏、ちょうど今ごろの時期にずっと聴いてました。
季節ものの曲は、歌詞の描写もその曲の善し悪しを判断する重要な材料になるので、英語のわからないぼくが洋楽から選ぶことはないかな、とも思ったのですが、この曲はサウンドがあまりにもすばらしいので、今回のランキングで唯一洋楽からの選出となりました。
聴いてわかるように、ループしているベースラインはモロにルー・リードのWalk On The Wild Sideなのですが、それゆえに、夏の曲なんだけれども、どこかクールで涼しげな印象を受けます。ぼくは夏の曲といえばけっこう、派手なパリピ系の曲よりも地味でおだやかな曲が好きだったりするわけですけれども、この曲はそれの最たるものだと思います。


第4位 完璧な一日/↑THE HIGH-LOWS↓(『Relaxin' With THE HIGH-LOWS』収録)

マーシーの曲。ブルーハーツ、ハイロウズ、クロマニヨンズと活動をともにしているヒロトとマーシーですが、夏の曲といえばもっぱらマーシー作のイメージですね。
この曲ですが、まず "ライラック色の風" という出だしの歌詞がいかにもマーシーらしくてめっちゃいい。エレピの涼しげな音色で奏でられるイントロとこの歌い出しの一節で、曲のムードが一気につくられる感じがあります。
そして、曲中で何度かリフレインするギターのフレーズがすばらしい。歌詞にもあるような、乱反射するお日さまを連想させるようなキラキラしたサウンド。でも、そのメロディはどこか懐かしい雰囲気でノスタルジーを掻き立てます。
「完璧な一日」、完璧な曲。


第3位 魔法/サニーデイ・サービス(『LOVE ALBUM』収録)

サニーデイも夏の曲が多いですね。代表曲である「サマー・ソルジャー」もそうだし、昨年リリースのシングル「冷し中華」もそうだった。
けれどもサニーデイオタクのぼくが選ぶNo.1夏ソングは「魔法」です。
メンバーがレコーディングに参加しなくなるなど、バンドとしてはあまりよくない状態の時期の作品のようで、この曲も基本的には打ち込みドラムを使ったループミュージックになっています。だけど、そのループするトラックがすごくかっこよくて、湿度の高い夏の夜のモワモワした空気がリアルに伝わってくるような、それでいて妖しげでセクシーな雰囲気もある。なかなかに中毒性の高い曲です。

第2位 「夏です」と1回言った/たま(『東京フルーツ』収録)

マニアックな選曲ですが、たまに関してもオタクなのでゆるしてください。
たまは全員がソングライターのバンドですが、ぼくはGさん(滝本晃司)の書く曲がかなり好きで、それはそれは多大なる影響を受けました。そんなGさんの曲には夏にまつわるナンバーが多い印象があります。そもそも、ぼくが夏を好きなのはマーシーと曽我部さんとGさんの曲の影響だったりするんですけれどもね~。
この曲はたまのキャリアの中ではかなり後期のもので、初期には使われることのなかったシンセの音なんかもふんだんに用いられています。Gさんの特徴である変態コード進行とシュルレアリスムっぽい歌詞の融合の集大成ともいえる曲で、ふしぎでちょっとサイケデリック風味な独特の夏の空気感を味わえる、隠れた、隠れすぎた名曲だと思います。

第1位 夏なんです/はっぴいえんど(『風街ろまん』収録)

ベタだけどゆるして~。
しかし、こんなにも日本の夏をうまく曲にした例がほかにあるでしょーか。じめじめした湿っぽい日本特有の夏の暑さがみごとなまでに、シンプルな音使いの中で表現されています。
少し音楽的な話になっちゃうのですが、メジャーセブンスや5度マイナーを多用した浮遊感のあるコード進行がすばらしくて、サウンドはじめじめしたものでありながらも、どこか透き通ったようなさわやかさも感じさせる、そんなつかみどころのなさがこの曲のミソだと思います。そこにボソボソ歌う細野さんの声がばっちりハマっていて、もう、非の打ち所がない!
"ギンギンギラギラ" "ホーシツクツク" "モンモンモコモコ" という印象的な擬音語に象徴されるような、田舎の夏の原風景をシュールに切り取った歌詞もめちゃくちゃにすばらしくて、だれにも真似できない唯一無二の世界観だと思います。


ほかにも、井上陽水の「かんかん照り」とサザンオールスターズの「太陽は罪な奴」はランキングに入れるか最後まで悩みました。
とにかくね、あちー夏は冷房装置のある部屋でまったり音楽でも聴いて過ごすのがいいんです。

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