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AI: ソムニウム ファイル 近未来SFチックなミステリー

あらすじ

東京。
11月のとある金曜日の夜。
降りしきる雨の中、
ひとりの女性の遺体が発見された。
場所は廃墟と化した遊園地のメリーゴーランド…。
その遺体の顔には左目がなかった。
どうやら犯人にくり抜かれ、奪われたらしい。
一報を聞きつけ事件現場に訪れた刑事、伊達。
彼は遺体の顔に見覚えがあった。
なぜ、彼女が――
――これは、夢と現実を捜査し、
失った記憶と因縁の殺人犯を追う、
ある刑事と相棒の物語。

公式HPより引用

てことで、記念すべき最初の感想です!
前々から面白そーって思ってたんですが、先日DL版がめっちゃセールになってたので、迷わず購入しちゃいました!

かっちょええ近未来SFミステリーです。


だと思ってたんですけどね……
ま、その辺は追々……

好きなところとそうでもないところ

近未来の舞台設定(好き)

ミステリは舞台設定が命の所があるので、この近未来の設定は好きな人多いと思う!
私も大好きw

主人公は容疑者のソムニウムと呼ばれる、深層心理(夢の世界)にダイブして謎のヒントを集めていきます。

このソムニウムパートが結構システム的に難しくて、面白い。
ま、一種のパズルなので、じっくり考えれば(というかメモを取れば)解けます。
そのさじ加減もよかったです。

エンド事に徐々に明らかになる謎(好き)

ミステリとして常識だろって思うけど、なかなかコレをうまくやるの大変だぞー(制作者視点)。

ただ、それぞれの謎が絡んでるわりには、エンドは独立してる?感じでした。
そんで、エンド事の謎は解けてると仮定されて、話が進む。みたいな矛盾がちょい気になりました。

ま、些細なことです。

猟奇殺人事件と謎の解明(好き)

ミステリ好きでこれ嫌いな人いないでしょ?
この謎の解明に世界観のルールはあれども、ストーリー上の矛盾はないので、スッキリできます!
これこそ、ミステリのカタルシスです!

テキストがそこはかとなく古めかしい(んー)

うまく言えないのですが、なんというか、テキストの雰囲気というか、そういうのに古くささを感じます。

たとえて言うと、ふっるいゲームで恐縮ですが『EVE burst error』みたいな…
もちろん最近出た移植版ではないです。
(そっちは未プレイなので、テキストどれくらい違うかわからない)

いろいろ、見たものをクリックすると主人公の主観的説明(もしくはアイボゥの)が帰ってくるんですが…万事がそんなかんじです。

とくに隠し要素があるわけでもないのかな?
途中からめんどくなってクリックしませんでした。

ま、実際ここまではテキストの好き嫌いなので、問題ないのですが…
このシナリオ、おふざけのシーンがちょいちょい入ってるんですが、これが私には合わなかったなーと。
後述しますが、これがエロ本と関係大ありです。

登場人物全員の関係性(惜しいところもあるけど好き)

登場人物は無駄な人がほとんどいない。
まぁ、モデル作るのめんどいからなーなどと制作者目線になってみたり。
なので、各キャラの人間関係以外と濃いです。
そういうの好きなので、いいぞ、もっとやれ。

ただ、登場人物については…ちょい思うところもあります。

実はプレイ前に少しだけ読んだレビューに「登場人物全員嫌い」というのがあって、さすがにそれはないだろーって思ったら、わりとガチでした。

あらあら。

ま、そこまでひどくなかったですけどね。
とりあえず好きなキャラはいなかった…
これはつらい…

そんな言うけど、じゃーオメーの好きなキャラってどんなんよ?
って言われるとわりと返答に困っちゃう。

たぶん一番のキモは主人公とそのAIの相棒のアイボゥ。
名前…もう少し考えてあげて…

ま、それはいいや。
この二人が決定的に合わなかったんだよなー
とくにアイボゥ。

ここで私の好みなのですが、ロボ子(アイボゥはAIですが)は私にとっては鬼門なのです!
ロボである以上、感情はできる限りイランのです!
ロボなのだから、人と同じような行動、取らんで欲しいのです!

で、人との交流の末、感情が芽生える…みたいのは大ありです!!

だから、最初から感情バリバリのAIはダメなのです!

ま、そんな感じで好みから外れちゃったのよね。

声(めちゃんこよき)

とくに書くこともないくらい、皆さん素敵でした!
とくにボス!
もう大好き!

絵(2Dにして欲しかった…)

私も2Dイラスト至上主義なので、3Dだとどうしても評価辛くなるのです。
しかたないです。

その代わり、めっちゃ動くし、アングルもすげー面白い!!
もちろんモデルの出来も全然悪くないので、むしろカッコイイ!って思う方はいっぱいいらっしゃるんじゃないかなーと。
すべては私の好みの問題なのでした。

エンディング(好みじゃない)

※※ココ少しネタバレありますので、お気を付けて!!


これね…語る前にね。
まず、このゲームの挿入歌について言っておかねばならないね。
このゲームには歌って踊れるネットアイドルのイリスちゃんという子がいるんですね。
で、彼女の持ち歌(?)があるんですが、その曲を歌って踊ってくれます。
曲はなんというか、電波ソング一歩手前てきな?

正直要らないです。
でも、挿入歌なら…まぁ…設定も設定だし、しかたないよね……

と、思ってたんですが!!!

なんと!!
その曲がエンディングですって!!!

それだけでガックリ(カッコイイミステリの曲では全然ない!!)なのに、さらに演出が!!!!

ま、そこはご自身で確かめて下さい。

ちなみに、私は数日うなされました。

エロ本(いらない)

最後にこれはね。
このゲーム最大の汚点だと思う。
ちょっと厳しい事書きますが、この設定なんでナシにできなかったんかなーと。

ぶっちゃけて言うと、主人公がエロ本と聞くと能力が上がるという…カッコイイSFにあってはならない設定です。

しかもこの設定、かなり作中で使われる。
もう、他のいいところ台無しにするくらい…

なので、この設定が出てくる度にゲンナリ…

ま、残念な気持ちにさせてくれる、設定でした。

総括

しょっぱなから、ちょっと辛口な感想になっちゃいましたが、総合すると楽しかったんですよ!これでも。

ただ、端々に好みじゃ無い設定というかそういうのがちりばめられちゃって、どうにも残念な気持ちにさせられちゃいましたね。

シリアスなシナリオにギャグを入れるってなかなかムズカシイなーと、個人的には思います。
シリアス部分って案外誰でも楽しめるんだけど、ギャグはどうしても肌に合う、合わないがあるんですよね。

ちなみに最初に名前を出したEVE burst errorですが、私は大好きです。
(さすがにもう一度リメイクをプレイする気にはならないですけど、セールになったらわからないですw)
なのに、なぜソムニウムがダメだったのかなー?
その辺は自分を深掘りしないといけないですね。

このnoteの感想ではそういう自分の深層や、好みを突き詰める感じの内容を自問自答して行きたいと思ってます。

てなかんじで、初回はここまで!

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