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北朝鮮によるロシアへのNajin港を使った武器、弾薬供与について


北朝鮮によるロシアへのNajin港を使った武器、弾薬供与についてPlanetとGoogle Earthを使って見ました。
この記事はツイッターに書いたスレッドと同じ内容です。↓

参考記事↓


Google Earth

はじめにGoogle Earthを使って見てみました。 画像の撮影日は2023年10月 この衛星画像からは二つのコンテナの集まりと積み荷を載せようとしているロシアの貨物船(参考記事②からANGARAであると考えられる)が見えます。 また、その近くには軍用トラックらしきものが5台見られました。
42.229, 130.286

Google Earth
2023 10

また、近くの駅には港にあったものと同色のコンテナを積んだ貨物車と港方面から来た荷台が空の貨物車が見られました。 42.24935, 130.29033

Google Earth
2023 10

Planet Scope

次にPlanet Scopeを使って見ていきます。 Planet Scopeでこの港に最初に船が寄港した8月26日から直近で確認できた1月27日を見てみたところ、34回貨物船が寄港しているのを観測していました。
貨物船が寄港した日は
8月26日 
9月22,24日 
10月2,6,12,19,20,22,27日
11月7,15,20,24,28日 
12月9,17,18,19,21,22,23,25,26,27日
1月2,7,8,12,15,16,19,24,27日
もちろん、この日にちと寄港回数はPlanet Scopeが観測した日数であり実際の数とは大きく異なる可能性があります。

先ほどと同じタイムプラスを見たところ、画像下側の 埠頭の貨物は当日になくなっているのに対して画像上側の埠頭の貨物は当日中に全て運び出していないこと がわかります。 この二つの埠頭の違いは参考記事①から上の埠頭はロシアから北朝鮮へ、下の埠頭は北朝鮮からロシアへのコンテナである可能性があるということを示しています。

どこへ運ばれているのか?

Najin港から運ばれたコンテナはブフタ・コニュシュコヴァとボストーチヌイ港の二カ所に運び込まれていることが両参考記事からわかります。
今回はPlanet Scopeから変化が確認できたブフタ・コニュシュコヴァを見てみました。
タイムプラスを見てみるとこの場所に初めて貨物船と青いコンテナが見られたのが8月18日でした。また、最後にここで貨物船を観測したのは12月21日でした。
この場所に集まったコンテナの数のピークは11月10日で最終的に集まったコンテナは12月21日に全てなくなりました。

貨物船を観測した日
8月18日
9月6,15,20,22,23,24,27日
10月2,3,7,8,16,17,20,27日
11月10,21,30日
12月5,7,9,10,11,12,14,17,18,19,21日

何個のコンテナが運ばれたか?(下の埠頭のみ)

最後にここの港から何個のコンテナが運ばれているのかを大まかに計算しました。今回は上の埠頭の数は数えられなかったので下の埠頭のみ。
Google Earthで見た数を元に計算すると、一回で運ぶ量は画像に写っている一段のコンテナ76個。これに埠頭に貨物船が来た19回を掛けると76×19=1444個となり、少なくとも1444個のコンテナが北朝鮮からロシアに運ばれた事になります。
この数は下記記事にある米国の安全保障会議が割り出した数とほぼ同数でした。


Google Earth
2023 10

終わりに

今回見ていてわかったことはこれで全部です。 見ていただきありがとうございました。

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