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NHK 土曜ドラマ「お別れホスピタル」を見て

最終回。
私には神回。どのシーンも心が揺さぶられた。

入院患者さんの様々な人生の最期に出会う場所でもある病院。
「ここは病院、人が生ききるための場所だ」と看護師の辺見(岸井ゆきの)。

昨年、私は手術が決まったとき、合併症リスクで最悪のことまで想像して、心底「怖い」と感じた。
そして、8年もガンと戦い続けている父の姿は、その懸命に生きる姿に「生きる」とは何かを考えさせられるようになった。

「死と向き合っている人は誰かを生かそうとするのかもしれない」と、主人公 辺見(岸井ゆきの)の言葉に共感する。

今からの人生「自分らしくありたい。無駄に生きたくない。」と強く思うようになった。
ある方が、わたしにこう言った。
「病気になるか、介護が始まるかじゃないとみんな生き甲斐とか考えないんですよ。」と。

人生の終わり「死ぬ」を意識するから
今の「生きる」を強く意識するのかもしれない。

この番組について

高齢化が進行し、癌が国民病と化した現在の日本。7割以上の人が病院で最期を迎える。 そんな病院の中でも 、 末期がんなど重度の医療ケアが必要な人や、在宅の望めない人を受け入れる療養病棟。 そこはまさに医療のセーフティーネット。 その最前線に立つ看護師は、 意思表示の難しい患者さんのわずかな変化も見逃さず、 そこでの 日々が最善であるよう努める。 ただ 苦痛を取り除くだけでなく、その人らしい「 限りある生のかたち 」 を求めて日々奮闘する。 そして、訪れた最期から、その人なりに「生き切った命」を見届ける証人となる。 患者さんや、その家族、そして彼らと関わる医師や看護師の、葛藤や、怒りや、悲しみや、小さな喜びや、笑顔や、素顔の先にあるドラマを通して、 「死を迎える」ことと、「生きる」ことの意味を問いかける。 それは、私たちの未来への一筋の光につながっていくはず。 「お別れホスピタル」それはー死の一番そばにある病院で繰り広げられる、壮絶で、けれど愛にあふれた人間ドラマです。

原作:沖田×華
脚本:安達奈緒子
音楽:清水靖晃
挿入歌:Chara「小さなお家」
演出:柴田岳志 笠浦友愛

お別れホスピタル - NHK


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