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『PERFECT DAYS』に憧れる

『PERFECT DAYS』は、2023年に日本・ドイツ合作で制作されたドラマ映画。キャッチコピーは「こんなふうに生きていけたなら」。 ヴィム・ヴェンダース監督が役所広司を主役に迎え、東京を舞台に清掃作業員の男が送る日々を描く。 

出典 Wikipedia

見終えたとき、
「こんなふうに生きていけたなら」とコピー通りの感想を抱いてしまいました(笑)

そして、姪のニコ(中野有紗)に「違う世界」と表現した平山(役所広司)の生き様をニコ同様に、とても好きと感じて。

自分の心が喜ぶことを分かっていて、
日常のリズムの中にそれが無理なく無駄なく、丁寧に組み込まれた暮らし。

ときに起こるイレギュラーな出来事に、心がいつもとは違う方向に揺さぶられたりする日もあるけれど、また繰り返す日常のパーフェクトなリズムがいつもの「自分」に返らせる。

每日自分の心が温かくなるポイントで、
每日心を温かくできるのは、
つつましくても同じようでいても実はいつもすべてが「一期一会の出会い」だと平山は知っているからかな、と想像する。

私自身、日課の近所の散歩中に、ふと見上げた空が美しかったときなどに、思いがけず無意識に心が揺さぶられ、急に熱いものがこみあげてくるときがある。

「あぁ、美しい…しあわせ。ありがたい。」と。

ラストシーンの、朝日に照らされた平山の幸せに満ちた表情にとても共感を覚えた。


作中に出てくる、人物はもちろん、本やカセットテープの音楽、小物、下町の風景…どれも味わい深く、平山の日常の世界観に引き込まれつつも、ふと東京の公衆トイレのバリエーションやデザインの斬新さに一瞬、目を奪われると、映画の世界からなんとなく現実に引き戻されてしまう感じがしてしまいましたが(笑)

私にとって『PERFECT DAYS』は、好きな映画のひとつとなりました。

🌟おまけ🌟
今朝のお散歩中の出来事。
まだ世の中はお正月のひっそりとした空気が漂い、凛とする。
まだ少ない中ではあるものの、走り去る車のナンバープレートにふと目をやると「111」。
(ゾロ目だ)
そうしてしばらく歩くと、こんどは住宅街の駐車中の車の中に「222」のナンバープレート。
(ん…次に、333ってくるんじゃない!?)
10分ほどして、向かいからやってきた車のナンバープレートが…「333」
(おおー)
思わず、笑みがこぼれてひと言。
『PERFECT DAYSやー✨』笑

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