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19 留学生との会話



ネパール男子留学生(4年):先生 国民健康保険料の未払を続けておくとどうなるの?

私 :在留カードの更新に影響するのではないか?

ネパール男子留学生(4年):今まで国民健康保険料の未払でビザ更新ができなかった例はないはずですよ。

私:未払い分は、日本にいる限りいつかは必ず払わないといけないから、早く払うのが賢明です。


授業で取り上げた

ネパール語で書かれたネパールの民話「ブッダと愚か者」の日本語翻訳

2500年ほど前、ブッダ(ゴータマ シッダールタ)は西ネパールのルンビニ(世界遺産)でコーリア国の王子として誕生しました。何不自由ない生活を送っていましたが、宮殿の四門を出て、老人、病人、死人、修行者を目にして出家の覚悟を決め(四門出遊)、29歳で出家したと言われます。
地球の歩き方ネパールとヒマラヤトレッキングP183 より引用。

以下、

山岸美江著 ネパール こんなとき何て言う?(連合出版P202~P205)

より引用:

ブッダは弟子たちに説教を与えていました。

ブッダ:あなたに怒る人に怒りを返してはいけません。

そうすればその人は怒りをやめます。

そこへ愚か者がやってきました。

愚か者:私はお前に会いに来たよ。

ブッダ:どうしてなのですか?

愚か者:お前の話はよくないよ。お前の弟子たちは、そんな話を聞くよりも家の仕事があるじゃないか。

愚か者はとても怒っていました。

でも、ブッダは笑って聞いているだけでした。

愚か者は一人で怒って帰ってしまいました。

弟子たちが尋ねました。

弟子:どうして何も言わなかったのですか?彼は、あなたの説教を得ることが必要だったのではないですか?

ブッダ:それはそうですね。でも彼はとても怒っていました。

そんな時に説教を与えても、彼はもっと怒ったでしょう。

ちょどその時、愚か者は道を歩きながら残念に思い始めていました。

私が何の理由なく怒っても彼は何も言わなかった。なぜだろう?

私は彼の知恵をもらわないと、いけなかったかもしれない。

愚か者はブッダのところに戻ってきました。

愚か者:ごめんなさい。

ブッダ:大丈夫です。あなたは何がしたいのですか?

愚か者:私はあなたの説教が欲しいのです。

私に説教をください。私はあなたの弟子になれますか?

ブッダ:なぜできないのでしょう?(もちろんできます)。来てください。

ブッダは彼を愛しました。

愚かな人はブッダの弟子になりました。

引用終わり

ネパール女子留学生(2年)は、まるで同時通訳者のように、ネパール語を読みながら、上に引用しました日本語にかなり近い日本語に同時翻訳してくれました。

難しい単語である「説教」については、「ブッダがいいことを教えている」

と、かわいらしい翻訳をしてくれました。



私: ベトナムの南のブンタウではドッグレースというギャンブルがあると地球の歩き方に書いてあるが、

社会主義の国でもギャンブルはあるのか?

ギャンブルって何か知っている?

ベトナム男子留学生(2年):ああ、パチンコとかでしょ。

私:そのとおり。ギャンブルして働かなくなったら社会主義の国は困るのと違う?

ベトナム男子留学生(2年):ああ、あれは見るだけ


私:ギャンブルや賭け事という語句は理解が難しいように思いますが、

「あれは見るだけ」という説明は、ギャンブルではないことを端的に言い表

す優れた表現だと思いました。

彼は、一番前の席でよく勉強してくれる学生です。

7月3日(日)の日本語能力試験、彼は、N3受験だと思いますが、

加油(頑張ってね) ❣


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