ペンのさきっぽ

文系大学生ならではの感情や思いを綴っていきます。 フォローやいいね、いただければめちゃ…

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文系大学生ならではの感情や思いを綴っていきます。 フォローやいいね、いただければめちゃくちゃありがたいです。

最近の記事

お困りごとボット

「あなたのお困りごと、多分売れますよ。」 何を言っているんだろうか。今、僕は死のうとしているのに。 誰も、助けてくれなかったから。 ―あなたのお困りごと、教えてください。死ぬなんてもったいないですよ。お金が。 こんな鬱陶しい励まし方をされたのは初めだ。せっかく、すべてを捨てる準備をしていたのに気が紛れる。 ―話しかけないでもらえますか?今、取り込み中なんですよ。 ―はい、申し訳ないとは思っているんですけど、どうしてももったいないと思って。 ―お金がでしょ。 ―はい。 くそ、

    • わたしのコンセプト

       わたしの生き方。コンセプト。今日までずっと探している。まだまだこれから、80年も生きるかもしれないのに。まだまだわからないことがたくさんあるのに、私のコンセプトを探している。途方もない。  結局、自分のコンセプトっていうのは、自分が今まで出会った現実のどれを信じるのかという話のようにも思えてくる。高校時代の部活で味わったあの喜怒哀楽の幅を「幸せ」と信じるのか。それとも、課外活動の中で出会ったあの自由な生き方を「幸せ」と信じるのか。絶え間ない自己成長の中で得られる安心感を「

      • ひとりごと

        自分と違っていい意味で適当なタイプに出会うと、なんかこいついいなって思う。高校の友達もそうや。嫌なことは嫌って言って、うっとうしいことはうっとうしいって言って。嫌いな人のことは嫌いって言って。そういう正直なやつっていいなって思う。今の私やったらちょっと嫌なことがあったらオブラートにつつむ。というか、嫌なことも嫌じゃないように脳みそが処理しようとする。「あいつは自分勝手でイライラする。たしかにそうやけど、でもな、、、、」って、倫理的に道徳的に正しい意見に脳内転換される。それがあ

        • 今さらバカみたいに

          今さらバカみたいに夢見がちな将来の夢ができた。モノとかに満たされなくても、人が幸せになれるような空間を作り出したいと思うようになった。それは高校生の時にふれたあの茶室のような情緒で、それはただそこで息を吸うだけで機械的でない生きている感覚が得られる空間で。そして、その空間にいると自分らしく地に足ついて生きる心地よさがわかるから、別にメイクとかでアピールしなくても自分らしさを大切にできる。そういう空間を作りたい。 今さらそういうことを思うようになった。自分には家族を大切にした

        お困りごとボット

          AIについての散文(直感の価値)

          |まとめ 1)AI(弱いAI)に代替されない人間ならではの価値とは   コミュニケーション能力・柔軟性・直観力であるといわれる。 2)クリエイターの仕事が生成AIによって奪われる等の予測がたてられる    中、直観に価値が見出されるのか否か。 3)人が価値を判断する軸は、それがもたらす効用だけではなく、ブランド    や共感を生むストーリーも含まれるため直感に価値は見出されうる。 ※でも、AIにブランドや共感を生むストーリーがないという保証はない。  ここに私の研究論文を書

          AIについての散文(直感の価値)

          私が美しさを感じるのは、人ひとりの人生の中にある燈火だ。ひとりの人の夢のカタチとしての小さなケーキ屋さん。小さな企業を支える師匠と弟子のような人と人との深い関係。ある人の喜怒哀楽のつまった偶然出会った絵画。その人の人生でしか描けない言葉つづられる本やエッセイ。 その美しさに感化され、挫折して、今私はここにいる。

          余白

          モヤモヤする気持ちが心の中にずっといて、そいつがどうしても胸から離れないときがある。自分の未来が見えないときがある。今だってわからないときがある。どんなに取り繕おうとしたって、結局、ボクは昔のボクの延長線上にいることに気が付く。人は変わる生き物なわけじゃなくて、積み重ねていく生き物なのだと自覚する。今でも夢で見る昔の光景。近所の住民しか使わないような道路でボール遊びをしたこと。ほんの少しのお小遣いをつかって手に入れたカードたちでデッキづくりをすることに夢中になっていたこと。一

          就喝

          僕は馴れ合いを仕事にしたいわけじゃない。目の前の人の「ありがとう」だけのためにがんばるわけでもない。ただ単に目の前の人に、自分に向き合って、何かをしていることに美しさを感じるから、頑張りたいんだ。できるとかできないとか、しなければならないとかしなくてもいい とかそういう言葉では還元できない美しさを体現したくて、生きているんだ。それは機械的ではなく自然的で。それはシンプルだけど浅くなくて、時間が詰まっている。効率とかお金とかが生きていく上で不可欠になってしまったこの時代でそうい

          熱狂

           人は弱い。自分が正しいことをしてきた。正しい道を歩んでいるんだ。そういう認識で、自分の世界観で生きていても、必ず「矛盾」が生じる。そして、僕たちはそのほころびを隠すようにきれいごとを記憶する。だから、昔、誰かをいじめたことがあるのも、いじめの傍観者であったことも、場の空気に覆われて何もできなかった自分も忘れてしまう。本当に「記憶にない」のだ。でも、もしそういう「矛盾」の記憶の地続きに今の自分が存在しなければならないとしたら、その記憶は「善い人生」を歩む足枷になるだろう。だっ

          熱狂

          桐村薫 僕は引っ込み思案で、人と話すのだって得意じゃない。いつも退屈そうな顔をしている父さんとも、いつも喧嘩ごしで話してくる兄さんとも、何を考えているか計りえない学校の友達とも関わるのが面倒だった。独りは耐えられないけれど、独りでいたい。そんな感情が僕の胸のずっと奥の部分を圧迫する。そんな僕を包んでくれたのはあのアーティストの「詞」だった。言葉にして伝えるなんて面倒なことはしたくなくて、だから、吐き出せない胸に詰まったこの感情をそっと救い上げてくれた。だから、僕はアーティス

          熱狂

          飯島さら  友達に誘われて見に行ったライブだったが案外楽しかった。ド迫力の生演奏で奏でられる熱狂的な音楽と心に訴えかけるような声で紡がれる悲壮歌。これらは酔ったような興奮を与えてくれた。でも、なんだか、違和感を感じる。熱気という鎧で覆われたからだの内側が冷たいような、今感じている興奮が偽物であるような感覚が頭によぎるのだ。だから、私はツイッターに流れてくる言葉を必死に追っている。  世間的に大学生は人生の春休みであるといわれている。実際、自分で使える「自由な時間」はたくさんあ