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ファンタジー短編小説

南州丸(最終回)


ひむかの朝日が

熱く燃えて 登るぜ

台風一過の海は いいもんだぜ

大間で教わった サンマの仕掛けにしようか

いやいや あれは夢だった

やっぱり飛び魚を 泳がせようぜ

豪が ひとりごとを 言うと

快が まじまじと 顔を のぞきこむ


兄貴 どんな夢みたんだよ

続きを教えろよ

快は 興味津津 聞いてくる

兄貴の恋人は 崎で

俺の恋人は 恐か

どっちが美人だ 教えろよ

しつこく 深掘りしてくる

そうだ そうだよ ふたりとも

いい娘だ いい妹だ それに双子だ

俺たち 男ふたりだろう

きっと海に神様が

妹をふたり つれてきたのさ     

      完


終りに


大間の一本釣りの歌が
書きたくて
野辺地から大湊線に乗り
大湊へ

バスに乗り換えて大畑へ
はまなすライン 渚添いを
ひたすら走り 下北半島大間町へ
そこに男の港 大間漁港がある
果てしなく遠い 男の夢の地である

漁師のみなさん その節は 
お世話になりました


🎶
崎は 大間崎ヨ

恐は 恐山ヨ

可愛い 可愛い 双子の姉妹よ

永遠に 永遠に しあわせに

さのさ崩しは あばよと笑い

あばよと 泣くとヨー 

エーエ コリャ コリャ  サノサ

作詞山田孝雄

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