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山茶花や背筋立つなり今朝の冬

立冬と聞いただけで、気持ちがしゃんと引き締まります。
いよいよ、冬か。もう、冬だ。

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二十四節気の【立冬(りっとう)】に入ります。

冬の六つある節気を三分割して、初冬〔立冬(11月7日).小雪(11月22日)〕・仲冬〔大雪(12月7日).冬至(12月22日)〕・晩冬〔小寒(1月5日.大寒(1月20日)〕とします。
2月3日の節分までが冬。翌日が立春となります。

立冬 Rittō・November 7-21
Beginning of winter.

冬はその月ごとに趣が変わります。初冬は晩秋のつづきです。冬に入ったといっても穏やかな天気恵まれ、冬紅葉もみごと。
仲冬は一年最後の月で、本格的な冬がはじまっています。クリスマスや正月の準備、暮と、忙しい日がつづきます。
晩冬は、年の初めのめでたい月です。一年のうちでも、もっとも寒さの厳しい月になります。

       瀬田川の風を切り裂き漕ぎ上る
          若き力はみなぎる朝へ

写真:東京大学の漕艇(そうてい・競技用のボート)部の女子部員です。知人の一年生のお孫さんが遠征してきました。
私たち夫婦ともども、旗を立てて声を限りに応援です。ご苦労さん会の昼食は、割烹「屋形船 網さだ」の鰻弁当です。メンバーは、分厚い眼鏡をかけたガリ勉女子かと思いきや、育のいいお嬢さんたちばかり。ミニスカートがにあうかわいい娘さんもいました。
北風が吹くと思い出すひとコマです。あれから、もう二年たちました。

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七十二候の【山花始開】に入ります。

ここでは「つばきはじめてひらく」と読ませていますが、昔から椿と山茶花はよく混同されてきました。
中国では椿の葉が茶に似て飲用となるため「山茶」といい、花を「山花茶」と呼びました。本来の山茶花の漢名は「茶梅(ちゃばい)」といいます。
中世になると日本の文献に「サザンクヮ」としてあらわれます。
江戸時代になると、椿とは別の植物をさすようになりました。

一年を72に分ける七十二候の55番目です。二十四節気「立冬」の初候になります。11月11日まで。

山茶始開 Tsubaki hajimete hiraku・November 7-11
Camellias bloom.

山茶花の開花は10月~12月です。花びらが、一枚一枚散っていきます。椿は12月~4月に花が咲きます。ぽとりと、花ごと落ちます。

あなたが幸せでありますように 
琵琶湖のほとりの草庵にて 
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