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「みんなに背中を預けまくっている感覚ですね」 | カカリアスタジオ スタッフアドベントカレンダー2021 - Day.17

この記事は「Happy Elements カカリアスタジオ スタッフアドベントカレンダー2021」の17日目の記事です。

今回のアドベントカレンダーでは、Happy Elements カカリアスタジオのスタッフに『カカリアスタジオの仕事』をテーマにインタビューを行っています。様々な職種のスタッフが、どんな仕事を担当したのか、普段どのような考え方でモノづくりをしているのかをご紹介します。

2021年のアドベントカレンダーの17日目は『メルクストーリア』チームのイラストレーター R.Kさんにお話をうかがいました!


【略歴紹介】R.K/イラストレーター。ゲーム開発会社を経て、2016年に中途入社。『メルクストーリア』のイラストレーターとしてユニットイラストを制作する傍ら、イラストレーターのマネージメント業務も担当している。

ー R.Kさんの入社の経緯などをご紹介いただけますでしょうか?

Happy Elements株式会社に入社して5年くらいだと思います。
前職は受託開発を中心にしたゲーム会社で、2Dやイラストの他に3Dや背景・モーションなども制作していました。
いわゆる『グラフィッカー』と呼ばれる職種ですね。

当時グラフィッカーとして3Dを作る中で「2Dの技術やベースのデザインを作る力を身につける必要があるな」と考えていました。
そこで『2Dに力を入れている企業』を探していて、Happy Elementsを選んだ感じです。元々会社のことは知っていました。


ー 入社当時の会社の雰囲気などはどうでしたか?

最初、部屋がめちゃくちゃ静かで「みんなメッチャ集中してるんだ……」と思いました。
でもお昼休みになった瞬間にみんなすごい仲良く喋っていて、そこの切り替えはびっくりしましたね。


ー 弊社の場合、業務中はSlack(社内チャットツール)上で文字のやりとりで会話することが多いですしね。ちなみに、関東から京都に転職してこられたということですが、関西に不安などはなかったですか?

大きな不安はなかったですね。
京都はすごく良いところなので……楽しみにしていました(笑)

「すぐにキャラクターイラストを描かせてもらえるとは思ってなかったです」

ー 入社後は『メルクストーリア(以下 メルスト)』チームに所属されて、最初にした仕事は覚えていますか。

最初は既存の背景のシチュエーション違いのイラストを描くような仕事でした。例えば「この昼の背景を夜にしてください」みたいな感じですね。

他にも最初から色々やらせていただいていましたが、0から自分で担当したものだと 雪の国のレア(★3)のユニット 『クローシェ』 ですね。

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実は入社前はすぐにキャラクターイラストを描かせてもらえるとは思ってなくて、「アイコンとか描くのかな」と思っていました。既にチームにはユニットを描かれているイラストレーターの方がいたので、そこで自分は何をやるんだろうと。


ー 『メルスト』だと殆どのイラストレーターがユニットのイラストを描かれていますよね。逆にアイコンなどは弊社の場合グラフィックデザイナーが制作するケースが多いと思います。

私も応募時は「職種に『イラストレーター』と書いてあるけど、実際は2Dグラフィック全般がメインなのかな」と思ってました。
そうしたら本当に『イラストの仕事』で少し戸惑いましたね(笑)

やっぱり既にチーム内にバリバリに描いてらっしゃるイラストレーターの方がたくさんいる中で「スチルとかも私が描くことがあるんだ……」と。

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ー 次に 『メルスト』のイラストの制作フローについてお聞きしてもいいでしょうか?

まず『メルスト』には毎月開催している、ゲーム内の各国を舞台にした通称『国イベ』というものがあります。

その『国イベ』に関しては、シナリオライターの方が主導でユニットやモンスターの基本設定を決めます。
それをベースにイラストレーターとアニメーションデザイナーで設定などを肉付けしていく感じです。

逆にスカウト限定のユニットなどは、イラストレーターが主導で「こういうユニットはどうですか」と提案したりすることが多いですね。


ー それぞれ進め方が違うんですね。では『国イベ』の方のお話を少し詳しく聞いてもいいでしょうか?

はい、『国イベ』の場合はイベント単位でチーム内の複数人のイラストレーターが担当になります。

ユニットの担当になったイラストレーターはライターさんの作られた設定資料をもとに、各自でラフデザインを制作し、それを『デザイン相談会』で他の方に見せて意見をもらってデザインを詰めていきます。


ー 弊社の他のタイトル、例えば『あんスタ!!』や『エリオスR』だと、イラストを線画や塗りなどの工程ごとに担当を分けていますよね。『メルスト』の場合はどうでしょうか?

『メルスト』の場合は担当になったユニットを一人で最初から最後まで描き上げますね。(※一部例外はあります)
ただSDイラストに関しては別の方が担当することもあります。


ー SDイラストの話が出ましたが、SDイラストのモーションについては誰が考えるのでしょうか?

基本的にはデザインをしたイラストレーターが動きの案を作ります。
ただ、ライターさんが設定として動きを決められたり、アニメーションデザイナーの方が提案してくださることもあります。

「みんなで盛り上がって描いてました」

ー 最近担当されたお仕事で印象に残っているものはありますか?

最近だと 『ヒュチュカ』 という妖精の国のユニットです。

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この子は『スティーノス』というユニットの部下で、同じタイミングで登場予定だったので、『スティーノス』の担当のイラストレーターの方と話しながら共通の部分を作ってみようと考えました。

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※『スティーノス』は別のイラストレーターの方が制作されています

制作時点で既に先に『スティーノス』のイラストができていて、そちらが落ち着いた印象のイラストだったので、こちらも色味をあわせたり、職場が一緒なので床に同じ書類が落ちてたり……。
背景にある照明も、同じデザインなんですが『ヒュチュカ』は小さな妖精なので相対的に照明を大きく描いていたり……他にもいろいろあります。

あとは、このイラストを描く前にライターさんと絵の方向性を話し合った際、「ヒュチュカは普段ツンツンしてるけど、実は仲間想いなところもあって……仲間の写真を飾っていたりするんです」という話で皆が盛り上がっていたので、イラストにもその写真を描きました。


ー 他のイラストレーターの方とも設定についてなど相談する機会は多いんですか?

そうですね、特にお互いが担当しているユニットが作中で関係者だったりすると一緒に相談して作っていくことが多いですね。
この『ヒュチュカ』も「ヒュチュカならこんなことしそう〜!」など想像して、みんなで盛り上がって描いてました。


ー 『メルスト』はどのユニットイラストも背景の細かい部分まで書き込みがされていますよね。一枚のイラストを描くのに大体どれくらいの時間がかかるのでしょうか?


私の場合は2週間くらいですね。
もちろんキャラクターによっても違いますが、だいたいそれくらいです。



「見た人が想像できる場所」

ー 普段仕事をする上で意識されていることはありますか?

「見た人に想像してもらえる余白のあるイラスト」を描けたらいいなと思っています。綺麗にまとめすぎない、隙のあるようなイラストを描きたいですね。

背景とかもなんですが、細部まで描き込みすぎないというか、見た人が想像できる場所……見えすぎない部分を作ろうと思っています。
『メルスト』のユーザーの方は創作が好きな方も多いので、そういった方にも楽しんでいただけるようにこだわっています。

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あと最近はマネジメント的な仕事もしているので、イベントごとの担当を決める機会も多いんです。
そこではいつも「誰にこのユニットを描いてもらうと面白くなりそうだろう」と考えています。

やっぱりイラストレーターさんそれぞれに得意な部分はことはありますし、技術以外の「人となり」みたいな部分もありますよね。
「この人は今まで低レアしか描いたことがないけど、技術もついてきたし、次のイベントの雰囲気も合いそうだ」と思ったら高レアにも挑戦していただくこともあります。

『メルスト』の場合はSR(★4)以上になるとパースも変わってきたりして難易度が上がるので、そこに一つの壁はあると思っています。が、技術力がまだ足りていなくても、その人から出るエネルギー、パッションみたいなもので魅力を出しきればレアリティが高くなる……みたいなこともあるとも思っています(笑)
もちろんレアリティらしさに一定の基準があるので、そのあたりは気をつけながら制作していますね。


ー ちなみに『メルスト』ではチーム内での勉強会などもしているのでしょうか?

最近は情勢的に、集まっての勉強会のようなものは行えてないですが、
スタッフそれぞれの制作に関するノウハウや、好きなゲームを共有したりする会を開いていました。
知らなかった皆の一面を知る機会にもなって面白かったので、また是非やりたいです。

ー R.Kさんはどういった方が弊社のイラストレーターに向いていると思いますか?

「好き」とか「楽しい」って部分をアウトプットで共有できる方、本当に好きでやっているのが伝わる方ですかね。

実際チームでもよく話すんですが、「好きなものがあって、こだわって描いている」方がやっぱり強いです。
そういう気持ちを持っている方が向いていると思います。

私も入社前から「みんなめちゃくちゃ楽しく描いてるんだろうな」と感じてましたし、実際入ってみたら、それだけじゃなくてすごく真面目に考えて描いてらっしゃいました。

大きいプロジェクトだとどうしても仕事が『定型的』になりがちなんですが、『メルスト』の場合はみんな一つ一つの絵に真剣に取り組んでますね。
シナリオもアニメーションもみんなこだわっておられるので、そこから刺激をもらって「もっとやりたい」と思うことが多いです。

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モーションに関してはアニメーションデザイナーさんにめちゃくちゃお任せしてますし、シナリオ面ではライターさんを信じてますし……
みんなに背中を預けまくっている感覚ですね(笑)

実際完成したものをみて「あっ、こうなったんだ!」って見るのをいつも楽しみにしてます。


ー 最後にカカリアスタジオで働くことに興味を持たれている方にメッセージをお願いします。

なんでしょう……入社したら京都観光ができます(笑)

(ー R.Kさんありがとうございました!)

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