暫時晴

東京で働きながら、暇を見つけては海外旅行に出かけています。遠く離れた知らない街で、少し…

暫時晴

東京で働きながら、暇を見つけては海外旅行に出かけています。遠く離れた知らない街で、少しずつその場に馴染みながら過ごすことが好きです。そんな記録を残したいと思います。

最近の記事

バンコク3泊4日の旅①:移動編

2月末に友人と2人でバンコクに行ってきた。 背景をわかりやすくするために、敢えて言うならば女子旅だ。 バンコクの名物である渋滞を避けつつ、割とアクティブに街滞在を楽しめるよう計画した。 空港からは車か?電車か? 羽田からタイ航空の直行便で、バンコク着は木曜日の15時過ぎ。市内までの移動手段について、電車かタクシーか迷い、バンコク在住の友達に相談。友達曰く予測は難しいけど、週末、夕方、雨が重なると渋滞が酷くなるとのこと。特に雨の日は、車に乗る人が増えるだけでなく、道路が冠水

    • 働くこと、好きなこと、そして、生きていくということ

      ずっとずっと、このテーマについて考えていた。 大学を卒業して結論を先延ばしにして、大学院に進学した。 大学院は勉強することが仕事みたいなストイックさがあって、同年齢の友達よりお金のない生活は少し辛かったけどそれなりに充実していた。 ものすごく熱心に研究に向き合ったかと言われれば、そうでもないけれど、 途中でやめるのももったいないし、流れにのるようにして学生を続け、博士を取得した。 正確に言えば「ものすごく熱心に向き合っていた」時もあったけど、それが長続きしないのが、自分の欠陥

      • 「夏休みは軽井沢で過ごします」と言ってみたくて。

        昨年の春からSANUという、サブスクの貸別荘のようなサービスを利用している。ホテルが軒並み高騰する時期でも、変わらない料金で利用できるのが強みだ。テレワークを活用しつつ2日間の休みをとって、8月2週目の5日間を軽井沢で過ごすことにした。 暑い東京を抜け出して、軽井沢で避暑!ちょっとしたトレッキングをして、焚火で川魚を焼こうかな。朝はテラスでヨガをしよう。 天気予報はずっと雨 沖縄にずっと居座る台風のせいか、軽井沢の滞在中の天気予報は見事に毎日雨だった。灼熱の中、都心に通勤

        • 足利デイトリップ

          11月とは思えない温かな秋の1日。足利灯り物語というライトアップイベントに出かけた。 たまたま草津温泉の帰りに足利学校に初めて訪れたのが数年前。少し寂れているけれど、どことなく文化的なこの街が好きになり、東京から電車でも遊びに来るようになった。 北千住から特急で1時間。駅を出るとすぐに渡瀬川が流れており、懐かしのあの歌を思い出す。 まずは織姫神社に行ってみた。足利市はかつては織物で栄えた街でもあり、縦横の糸が織りなすさまから、織姫神社は縁結びの神様らしい。 長い長い階段を

        バンコク3泊4日の旅①:移動編

          シェムリアップ滞在にきっと役立つ7つのこと

          3年ぶりの海外旅行。行先はアンコールワットのあるシェムリアップに決めた。 シェムリアップ滞在にたぶん役立つ6つのことを紹介する。 1.ドル札は綺麗な方がよいカンボジアではドルが流通しており、観光客が出入りするお店やレストランではドル表記が普通だ。ところが、支払いの際、折り目が入っていたり、インクのシミのようなものがあるお札を出したところ、綺麗なお札にして欲しいとの申し出が数回あった。汚くても綺麗でも同じ値段のはずなのにカンボジアでは昨今、汚いドル札は両替の際に数%マイナスさ

          シェムリアップ滞在にきっと役立つ7つのこと

          カンボジアでの忘れられないレストランの記録

          シェムリアップと言えば、アンコールワットに代表される遺跡がなんといっても有名だが、今回は素晴らしいレストランのことを記録したいと思う。 日中の気怠い暑さによる汗をシャワーで流して、少しだけドレスアップして出かけるディナーは、バカンスの醍醐味だ。 昼間、購入したカンボジアの土から作った陶器のピアスを日本から持ってきたワンピースに合わせて、予約しておいたカンボディアンキュイジーヌのお店に向かう。 シェフは、この土地の食材にとにかくこだわり、今手に入る一番美味しいものを使ってメニ

          カンボジアでの忘れられないレストランの記録

          金曜日の夕方の新幹線で夏の終わりを感じる幸せ

          いくつになっても、夏休みが終わるような寂しさを感じる8月の末。半分仕事、半分休暇で新潟に向かった。いつもの仕事を少し早めに切り上げて、18時12分東京発の「とき」に乗り込む。寂しいとか強がってみたけど、連日の暑さでへとへとになりながら、冷たい白ワインとお惣菜を買い込んで。 座席番号を確認して、座席を倒して良いですか?と小さい声で確認し、荷物や飲み物を快適に設置。小さなスペースだけど新幹線のテリトリー感が好きだ。 出発すると、あちこちで「プシュッ!」と缶ビールを開ける音。心の中

          金曜日の夕方の新幹線で夏の終わりを感じる幸せ

          丘の上のチャコリワイナリーからは海がみえた

          2019年の夏、スペインバスクを旅した。宝石のようなピンチョスが並ぶバルで飲むのはチャコリ。あまり馴染みのなかったチャコリについて知るために、ワイナリーを見学してきた。 Txomin Etxaniz チョミン・エチャニスへ ゲダリアの丘の上のワイナリーに、サンセバスチャンからタクシーで向かった。運転手さんにワイナリーのアドレスを見せるとわかったようなわからないような表情で、あとではもう一回見せて、と言われた。ちょっと心配しながら、Googlemapを開いて出発。サラウツあ

          丘の上のチャコリワイナリーからは海がみえた

          スペインバスクで過ごした夏のこと ゲダリア篇

          バスク地方にずっと行ってみたかった。 それが叶ったのは、世界にコロナが登場する少し前。2019年8月のことだ。 3日間を過ごしたゲダリアのことを記録する。 この小さな海沿いの少し鄙びた街が私はとても好きだ。 サンセバスチャンからゲダリアへ ゲダリアはサンセバスチャンから車で30分ほどの小さな港町だ。 途中のサラウツという街からは海沿いの気持ち良い道が続く。良い気色でしょ?と、タクシーの運転手さんは、どこか誇らし気だ。窓の外には、真っ青な海沿いの道を楽しげにランニングする人

          スペインバスクで過ごした夏のこと ゲダリア篇

          弘前にて西洋を感じた旅

          きっかけ鉄道150周年で新幹線が安いからどこかに行かない?と夫が言った。 弘前城に一度行ってみたかった夫の提案を受けて、青森県の弘前に2泊で出かけることになったのは、3月初めのことだった。 弘前の意外な魅力弘前について調べると知らなかった意外な情報に行きついた。明治以降、津軽藩は「学徒弘前」を目指して教育に注力し、外国人教師を多数呼び寄せたそうだ。結果として、多くの美しい洋館が残り、洋食が広まった。中でもフレンチレストランが多く、鎬を削っている。これは意外な魅力だった。東北

          弘前にて西洋を感じた旅

          瀬戸内海でバカンスを過ごした記録

          コロナで海外に行けなくなって、早三年。国内で過ごす理想的なバカンス見つけるべく試行錯誤してきた。 2020年は長崎市内と平戸へ、2021年は恩納村のコンドミニアムでそれぞれ10日ほど過ごした。これまでの学びを活かし(?)、熟考した2022年の夏休みについて記録する。 バカンスに必要な要素とは 今までの振り返りから自分たちが求める要素は以下4つ。 1. 適度にのんびりできること 2. 長期滞在に耐えうる宿泊施設があること 3. 地のものを楽しめる飲食店があること 4. 田舎

          瀬戸内海でバカンスを過ごした記録

          知床クルーズを体験したこと

          GWの直前、自然豊かな知床半島は一気に悲劇の舞台になった。みんなが気楽に楽しみに乗るであろう観光船であんな事故が起こり、誰一人助けられないなんて。最初はショックしかなかった。 でも、ニュースを通じてクルーズの詳細を知ると、次第に抑えられないある感情が浮かんできた。「あのクルーズに乗ってみたい」 崖から海に直接流れ込む滝、氷河が削ったフィヨルドのような地形、海から見られるかもしれないヒグマ。そして、同じ気持ちを抱く友人がすぐに見つかった。こうして知床の旅が実現した。 8月の

          知床クルーズを体験したこと

          終戦の日と夏休みの記憶

          お盆の時期には母方の祖母の家に遊びに行くのが恒例だった。夏休みに入る前から、指折り数えて楽しみにしていた。 祖母の家は、私の家から電車で1時間ほど北に下ったところにあった。電車から見える景色から次第に建物が少なくなり、一面が田んぼになるともうすぐだ。 祖母の家にはいとこたちが集まり、みんなが話したいことをたくさん持ち寄って、母は娘に戻り、誰もが楽しそうだった。今は100歳になる祖母も元気いっぱいで、アイスクリームや果物など孫が喜ぶものをたくさん用意して待っていてくれた。

          終戦の日と夏休みの記憶

          誰かを支える祈り 東大寺のお水取りのこと

          はじまり「お水取りには行かれますか?」 電話越しに尋ねる声は、質問というより、念のための確認に聞こえた。 電話の声は、奈良公園の中にある青葉茶屋の女将だ。 正直、よくわからなかったが、女将がそう言うならと思って「はい」と答えた。 「それなら夕食は20時半にしますね。コロナでいつもよりは空いているとは思うけれど。夕食は精進料理になります。」            お水取りは夜で、混雑するもので、精進料理を食べるのか。                 私は、お水取りについて何も知

          誰かを支える祈り 東大寺のお水取りのこと

          今だから楽しめた 法隆寺の記録

          3月のお水取りの季節に、奈良に出かけた。法隆寺の門前にできた宿に泊まることを目的に計画した旅だった。 法隆寺には、中学の修学旅行で来たような来ていないような。そんな曖昧な記憶しかない。 奈良や京都で修学旅行生に会うたびに思うけれど、行き先を検討し直してはどうか。子どものときは、友達と行けばどこでも楽しいし、寺や歴史だけが勉強ではない。当人たちはそれほど興味がないのに集団で連れて来られて混雑を生み出してしまう。そんな罪なき修学旅行生との軋轢を解消してくれるのが「門前宿 和空法隆

          今だから楽しめた 法隆寺の記録

          秋の沖縄バカンス 恩納村滞在編

          年に1回は、9連休をとってどこかでバカンスを過ごすことにしている。バカンスなんて言葉を使うなら1ヶ月くらい欲しいけれど、今の働き方ではまだ、難しい。海外旅行が難しいご時世、沖縄本島を滞在先に選んだ。 あちこち観光するよりは、コンドミニアムに滞在して、自炊もしながらのんびり過ごすコンセプト。季節は、混雑しそうな夏は避けて、東京では紅葉も始まりつつある11月に決めた。 恩納村を選んだ理由 メインの滞在先は恩納村で5泊。那覇に3泊。 恩納村を選んだ理由は、滞在したいコンドミニア

          秋の沖縄バカンス 恩納村滞在編