魚の骨には注意して!母の横行結腸を貫いた骨の話

入院していた母が退院してきた。骨とともに。
母が入院した経緯をご説明しよう。

8月9日朝、私が出勤しようと準備をしていたら母がきて言った。
「お腹がすごく痛むし腫れているから○○クリニックに行ってくる」
一人で行けるというので、私は出勤した。「腫れている」という言葉に嫌な予感はあった。

精密検査くらいにはなるだろうと思い、上司に状況は伝えておいた。
10時半ごろ、ポケットの中でスマホがブルブル震えた。
「すぐに○○病院に行くようにって。救急で入れるように紹介状書いてくれてるのを待っています」
ほら、やっぱり。

CT検査があるというので、連絡を待っていると「今日手術だって。2週間ほど入院だって」と思ったよりえらいこっちゃになった。
書類にサインしてほしいと言われ、とりあえずの入院準備をして向かった。

外科の医師から説明を受けた。CT画像を見ながら医師は指をさして言った。
「今ここに白く細いものが見えていますね。たぶん魚の骨です。そして、大きく丸く映っていますね。これが膿瘍です。」

魚の骨? 最近骨がある魚食べたっけ?
普通、魚の骨飲んだら気づかない?
本当に魚の骨なのかな……

詳しく説明するとこうだ。

魚の骨(のようなもの)が横行結腸を突き破って穴があいた。そこが化膿し膿がたまった。この膿の塊が膿瘍(のうよう)という。
「のようなもの」が「のうよう」を作った(笑)
笑いごとじゃない。

横に長い腸が横行結腸。母は左胸の下あたりが腫れていた。
手術は、穴があいた腸と膿瘍を一緒に切り取り、腸を縫い合わせる。全身麻酔で約3時間の手術だった。

手術後に医師が「取ったもの見ますか?」とタッパーウェアを手に聞いた。
「はい!見ます」と即答した。
そこに入っていたのは、私の握りこぶしより大きなピンクの塊。意外にきれいな色をしていた。
こんな大きな異物があって、今まで気づかなかったのか?

「このあと膿瘍を切ってみないと骨かどうか今は分かりません。悪性のものではないかも検査します」

それから今日までわたしには結果が知らされず、退院となった。

「で、何だったの? 骨だったの?」

「骨だったよ。もらってきた。見る?」

見るだろうよ。

先が尖ってる!
わたしが持っているのは単4電池🔋(比べられるものを探してこれでした)
2センチはある魚の骨。何魚?
しっかり硬い骨、どうやって喉を違和感なく通り抜けられたのか。謎は謎のままだが、骨こわい。

突き抜ける場所が悪ければ、人口肛門になったり、命の危険もあったかもしれないと聞いた。

みなさん、魚の骨、お気をつけください。
ご高齢のかたは特に、お気をつけください!

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