小笠原ゆき

ストーリーライター。バトンズの学校(batons writing college)1期…

小笠原ゆき

ストーリーライター。バトンズの学校(batons writing college)1期生、メディコス編集講座2期生です。岐阜市の長良橋から見る長良川と、そこで過ごす時間が好きです。介護福祉士。現在東京在住。https://twitter.com/yukioga2022

マガジン

  • かく、つなぐ、めぐる。

    • 32本

    『かく、つなぐ、めぐる。』はライター・古賀史健さんが開講したbatons writing college (バトンズの学校)の1期生有志によるマガジンです。「書くこと」を通じて出会った仲間たちと、これからもつながっていける場をつくりたい。そして、古賀さんから受け取った大切なバトンを胸に、この先もみんなで書き続けたい。そんな思いから、私たちはこのマガジンを立ち上げました。毎月、2つのキーワードをもとに、11人の"走者"たちがバトンをつなぎます。記事の更新は3日に1度。書き手それぞれの個性的なエッセイをお楽しみください。

  • わたしと看取りの歩み

    わたしが看取りに関わるようになった経緯や、そこで学んだこと、感じたことなどを書いた記事を、こちらにまとめておきます。

最近の記事

  • 固定された記事

塩味がきいている #ショートショート

「人生の最期に食べたいものって何?」 僕もきみも40歳をこえて、食事中にそんな会話をしたことは覚えている。しかしきみは「ないしょ」と答えていた。 あれから3年、たった3年、ベッドの上のきみはまだ43歳。今はほぼ一日中眠っている。 きみはよくがんばったよ。癌の痛みに経口薬だけで耐え、晴れた日は車いすで散歩に行き、フルーツやアイスを口に入れる。本当は我慢していたんじゃないのかな。食べることもつらかったのかもしれない。そんな日々が数ヶ月続いた。 「ありがとう」と微笑んで、僕を安心

    • 思い出の味とは違ったけれど

      うーん……この味ではなかったような…… 親指と人差し指でつくった円ほどの大きさのまんじゅうを一口食べた瞬間、期待外れの味に少しがっかりした。おいしくないということではなく、わたしの思い出の味と合致しなかったのだ。 アメ横商店街と上野中通り商店街の始点、写真でよく見る場所、日曜の午後は外国人観光客などで賑わっている。 何度も来ている場所だが、おまんじゅう屋さんに気づくことなく通りすぎていた。 SNSでたまたま目にしたまんじゅうの記事、小さな回転焼きのようなまんじゅうを見た瞬

      • インタビュー記事を書きました

        なかなか書く時間がつくれない日々を送っております。 新しい環境で、新たな知識を頭に詰め込む毎日です。 アラフィフ脳みそ、頑張っております(笑)。 「とうほくのこよみのよぶね」に関するインタビュー記事を書きました。 お時間あれば読んでみてください。

        • 可惜夜

          可惜夜という言葉を知った。 可惜夜(あたらよ) 明けてしまうのが惜しい夜 自分の若いころを思い出してみると、恋人と過ごす夜とか、流星群を堤防に寝転んで見た夜などが可惜夜だったのかな。 ここ10年くらいは、仲間と語りあう夜や、子どもたちと年越しライブをテレビで見ていた大晦日などが当てはまるだろうか。 最近では、1話からこのドラマを再視聴した夜はわたしにとっての可惜夜だった。 わたしはドラマや映画を見ることが大好きで、何度も何度も繰り返し見るドラマもある。 ここ最近で1番好

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        塩味がきいている #ショートショート

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        • かく、つなぐ、めぐる。
          32本
        • わたしと看取りの歩み
          7本

        記事

          東京で暮らして一年記念日

          昨年の4月2日、大好きな地元を離れ東京に引っ越してきた。 一年は「のぞみ」級に早く過ぎ去った。びゅん!でした。 初日はまだベッドもなくて、布団にくるまって寝た。 楽しみでもあり不安もあったスタート、あれから一年が経ち、アラフィフでも環境の変化を受け入れ、楽しみ、なんとか生きてこれた。 東京に来て一番の変化はよく歩くようになったこと。地元では歩いて5分のコンビニも車に乗ってしまう。 東京だと徒歩15分はなんてことない。1時間近く歩き回ることもある。 散歩が楽しい街、東京。

          東京で暮らして一年記念日

          毎日日記最終日 3月31日

          袖をまくって歩くほど気温が上がった東京。桜もびっくりしてるんじゃなかろうか。 休みは極力家から出たがらない娘と、家で映画を観ることにした。 久しぶりに『君の名は。』をチョイス。新海誠監督の作品を観ると、東京に住んでいることが感慨深くなる田舎もののわたし。 『君の名は。』は飛騨が舞台。岐阜弁が聞けるのも嬉しい。 映画館でも4回は観たかな。テレビでも何度か観ている。それでも映画の最後の台詞を聞くと、毎回みぞおちあたりにグーッと力が入り、目頭の奥が圧迫される。 この映画に、この最

          毎日日記最終日 3月31日

          三行日記 3月30日

          洗濯物を干しているだけでうっすらと汗がにじむ。薄いパーカーで買い物に行ける。今度こそ春本番。桜もそろそろかな。同級生の娘さんの大学合格を知る。こちらも桜が咲いた。

          三行日記 3月30日

          飛び上がるほど嬉しい電話 3月29日

          8ヶ月お世話になった派遣先はこの年度末で退職した。今うちにはお菓子がいっぱい。少しずつ楽しみます。ありがとうございました。 今夜は娘が手巻き寿司でお祝いしてくれました。なんだかんだ玉子とコーンがうまし! 今日はとても嬉しいことがあったんです! 元同僚で大好きな方が4ヶ月前に脳出血で救急搬送された。 その直前に電話を受けていたわたしは、全く呂律が回らない状態の彼女に動揺し、心配でたまらなかった。 リハビリを頑張っていると聞いてはいたが、実際どこまで回復しているのか分からなか

          飛び上がるほど嬉しい電話 3月29日

          お祝いシュウマイ 3月28日

          朝からそわそわしていた。 早ければ木曜日には面接の結果が出ると聞いていたからだ。 昼休みに確認するが、まだ何も連絡はなく午後の仕事に戻った。 仕事を終えてスマホを確認、まだ何も入っていない。 不安になったが、明日まで待ってみようと思い買い物に出かけた。 おいしそうな新玉ねぎがあって、ふとシュウマイを作りたくなった。 豚の赤身ミンチと鶏のむね肉ミンチを買った。 家に帰るとご飯を炊いて、玉ねぎのみじん切りを始めた。 新玉ねぎは目にも優しい。柔らかいのでストレスなくみじん切りがで

          お祝いシュウマイ 3月28日

          あなたが食べてくれるから 3月27日

          今日はササミが安かった。ジャンボパックで10本入り。よし、今日はササミを使って何か作ろう。 娘が好きなのはチーズと大葉をはさんで焼いたもの。久しぶりに作ろうか。 ササミの筋を取り薄く開くのが少々面倒なのだが、これさえ終わればあとは簡単。 開いたササミに大葉をのせて少し梅肉ペーストを塗る。そこにチーズを1切れのせてはさむ。 チーズが少しとけてソースにもなるので、シンプルに塩コショウで焼くだけ。 安定のおいしさ、ご飯がすすんだ。 娘は「おいしい」と何度も言った。 ふたり暮らし

          あなたが食べてくれるから 3月27日

          三行日記 3月26日

          韓ドラにハマらないわたしが「なんてかわいいの!」と毎週何度も見てしまった韓国人俳優チェジョンヒョプさん。週末まで長い火曜の憂鬱を軽くしてくれてありがとうございました。

          三行日記 3月26日

          桜はまだかな 3月25日

          今日は面接だった。 1対1の面接を2回、適正テストなどを終えて健康診断も受けた。 なかなかハードだったけれど、今までの面接の中では一番答えられたし、質問もできたし、自分の中に「ここで働きたい」という思いがあると気付けた時間になった。 さて、終わってしまえば待つしかない。 ご縁がありますように。 今日は今期欠かさず見ていたドラマ『春になったら』の最終回だった。 このドラマは余命宣告されている父と一人娘の3ヶ月を一緒に見守っていくような流れだった。 ドラマの中でも3月25日、娘

          桜はまだかな 3月25日

          三行日記 3月24日

          この1週間は次の面接の準備で、その業界のYouTubeやブログなどを一日何時間も見ていた。不安と期待が入りまじる日々。早く就活沼から抜け出したい。ドラマを見て癒された日曜の夜。

          三行日記 3月24日

          心から、ありがとうございました。3月23日

          今までいろんなアーティストのライブを楽しんできた。 どのライブもエナジーチャージができて、すべていい思い出で、NO MUSIC, NO LIFE。 しかし、心が震え全力で自分のありったけを捧げられるライブはKing Gnuだけかな。 最高のドームツアーが千秋楽をむかえた。 おめでとうございます。 札幌までは行けないけれど、映画館でのライブビューイングというありがたい機会を作ってくれた。 一緒にツアーを終えられて、常田さまの「ありがとう」を最後に聞けて、そりゃ泣くでしょ

          心から、ありがとうございました。3月23日

          今年も『魔女の宅急便』 3月22日

          『不適切にもほどがある!』の金曜日だが、娘が金曜ロードショーの『魔女の宅急便』が観たいという。 20回以上、いやもっと観ている。 とりあえずドラマが始まる10時まで『魔女の宅急便』を観ようと思っていたのだが…… 娘がまっすぐテレビ画面を見つめ、初見のように目を輝かせて笑っているのを見たら、チャンネルを変えることはできなかった。 何度でも素直に楽しめて素敵だよ。 ずっと「魔女になりたい」「クリスマスプレゼントは魔法のほうき」って言っていたかわいい娘です。 そんな素直な視聴

          今年も『魔女の宅急便』 3月22日

          三行日記 3月21日

          派遣先の連休が終わり仕事中は月曜日の気分なのに、終わってみれば木曜日。連休中に家族旅行を楽しんだ方たちからいただいた甘味たち。どっちも得した気分。

          三行日記 3月21日