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揺るぎなき幻想主義者。(詩集)

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【詩集】愛を見つけたとしても、恋を終わらせないでいて

わたしのすきなところを100個教えてもらうより、 100日連続で『あいしてるよ』と言われた方が嬉しいよ ねぇこれから先どんな未来が待っているの 100日後も隣にいれると信じていいの 人間は欲張りだからね100日経ったら次は200日目を期待してしまうんだよ あなたはわたしの恋人ではなくて わたしはあなたの恋人ではなくて。 ただの好きなひと。 たったひとりの好きなひと。 かなしいけど、うれしいね。 切ないけど、愛おしいね。 あと何回眠ったら 枕ではなくあなたを抱いて

浮力を失って。

水の底に沈んでいる。 ずっとプカプカ 浮いていられたらいいのに。 後悔がずっと脳内を支配していて ありもしないタラレバを永遠に妄想して 自己満足ですら得られない。

消えた思い出、残った景色は。

キミと過ごした街へ行った。 駅前のマックでよく待ち合わせしたよなぁ、とか、大戸屋で夜ごはん食べてたなぁ、とか、ただひたすらに懐かしい。 ふたりで通って店員さんと仲良くなったあのピッツェリア、なくなってたよ。お店が潰れたわけじゃなくて業態が変わったみたいで、よくミックスナッツをサービスしてくれたあのフレンドリーなお姉さんはたこ焼き屋さんになってた。 あんなに素敵なお店だったのにね。 私たちももう一緒にいないしね。 なにもかも変わるもんなんだねぇ。 キミと連絡が取れなく

失って手に入れるものは。

人生は失恋だ。 人はみな、恋を失って生きていく。 だれかに恋焦がれ、なにかに恋心を燃やし、 没頭し、支配され、そして失う。 見つけることより、失うことのほうが多いだろう。 それは手にするときよりも、手から離れるときのほうが、そこに意識があるから。 失うことに気づいてしまうと、手にすることが怖くなる。 失うことに慣れてしまうと、手にしたいと思うことが少なくなる。 それでも人は、独りを恐れる。 けれども人は、孤独を愛する。 そんな矛盾に満ちた、生き物なのだ。 人生は

ふたりの世界はここにはなくて。

目と目が合った瞬間から すべてがはじまった わたしたちは手を握り 見つめ合い ともに笑い ともに泣いたね 眠るときはいつもいっしょ 夢の中でもあなたを想っていた わたしたちはとても似ていると言ったね あなたはわたしになりたがったし わたしはあなたになりたかった それは紛れもなく大きな恋で 隠しきれない大きな恋で あなたとわたし ふたりきりの世界にいた 世界にふたりだけになれたらいいのにと 願った 恋はカタチを変えるものなのか 恋が愛に変わり 恋は消えてしまうのか

花びらと雪が舞う、春の夜。

桜と雪のコントラストを目の前で感じるのは 人生で何度目だろうか。 たぶん2回目。うん、過去にそう何度もない体験だ。 雪を見ると、天候や道路の乱れが気になるものの、 関東生まれ、関東育ちのわたしからすると、 雪は非日常そのもので、 空から舞い降りる冷たい結晶をうっとりと眺めてしまう。 わたしにとってそんな存在の雪と、 花の中で一番好きな桜が同時に見れるなんて、 なんてロマンチックなんだろうと、感動してしまう。 ーーー 暦はもう春だというのに、 寒さで手は悴み、体は縮こ

月に祈りを。

毎晩あの子は私を見上げる。 部屋の窓から真っ直ぐ私を見つめる。 月明かりに照らされて、よく見える。 眉間に皺をよせて 両手を握り締め そんなに必死に唱えなくても届いているわ これからもその人生を見せてくれるのなら 叶えてあげてもいいよ 神に頼み、星に願い、月に祈るほどの その想いを、 たったひとつだけ。 毎晩わたしはあなたを見上げる。 習慣になったこの窓からの景色。 真っ暗な夜空の中、一際大きく輝くあなたを 見つけることは簡単だよ。 お願いです、お願いです。 わたしに

ひとつのベッドで別々の未来を。

ゆらゆらと揺らいで ぐるぐると迷って 目に入るすべてのものがうっとおしくなって 目を閉ざした あたたかいなにかに触れた 目を開けたらあなただった ひとりぼっちのわたし 泣くことも笑うこともあきらめていた 冷たい水の張ったバスタブに足をかけ 心を止めてしまおうとしていたときに あなたと出会った あなたの心も冷えていて 触れ合ったわたしたちは徐々に互いを溶かし合ったね 自由にうごけるようになったあなたは 此処よりも 高い場所を目指して 飛んでいくんだろう 明るい場所を求