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この夏おすすめ、スパイス冷やし中華。

前回記事を書いたのがお花見の頃。気がつけば7月も終わり、殺人的な酷暑の真っ盛りに突入しようとしているなんて驚き。

世の中に少しでも目を向ければ不条理な出来事の連続に落胆と失望ばかりですが、幸いこの身の上に限ってはとくに身体を引きちぎられるような悲しい出来事も起きておらず、多少の浮き沈みはあるもののベースラインとしては暢気に平々凡々と暮らせております。

若い頃ほど仕事に集中できず、どうしてもひとつの案件に関わる時間がいたずらに増えるばかりで、朝から晩まで働いている(ウソ、そうは云っても10時間ぐらい寝てる)けれど、ちょっと時間が空いたので久しぶりに、食にまつわる個人的知見を皆さんとシェアしたいと思います。

マンネリになりがちな夏の麺にさっと一振り。

暑いこの季節なんかはとくにランチで麺、というシーンが増えますよね。するとどうしても同じ麺メニューのローテーションに陥ってマンネリになりがち。そんなときにスパイスの力があれば、いつもの慣れ親しんだ味にアクセントがついて、食欲も湧いてくるってもんです。そこで、チャレンジの価値ありなのがデュカを一振りすること。

個人的定番は「ごまだれ冷やし中華withデュカ」。

デュカについては以前も書いたけれども、砕いたナッツとクミン、コリアンダーなどを合わせた中東ミックススパイス塩です。

あれから10ヶ月ぐらい経つけどぜーんぜんハマりっぱなしで、今もつねに冷蔵庫にストックしていて、たいていのものに振りかけては、エスニックに舵を切った風味を愉しんでいる。たぶんクミンの香りが好きなんだと思う。

で、お昼ごはんの麺なんかはだいたい途中でパラパラ振りかけて食べているのだが、これがまあハズレがない。ほとんどのものに合う。中でもオススメがごまだれ冷やし中華なのだ。

食感もいいアクセント。

我が家はタレのコクが好きで、冷やし中華といえばもっぱら醤油だれよりもごまだれでいただいているのだが、もともとデュカにもゴマがブレンドされていることもあってか、とても相性がいい。後半の味変アイテムとしても重宝するけど、個人的にはもうこの味が好きで初手からいく。

どう例えればいいのかわからないけど、もともと冷やし中華自体が中華といいつつこの国で独自に誕生・発展した無国籍料理であるので、とくに違和感なくなじむというか、ヘンテコな方向には決していかない。むしろ奥歯で噛むたびに広がるスパイスの香りが味わいに奥行きを持たせてくれて箸が止まらなくなる。

もしご自宅にデュカがあればぜひお試しあれ。

そういえば先日古樹軒の「羊名人」なるスパイスも購入してけっこう気に入っている。これも風味としては全然違うけど、同じようなちょいかけ味変アイテムとしてはかなり重宝しますねー。
ちょっと砂糖が入っているので甘みを感じるところが好き嫌い分かれそうだけど。

デュカはカップ焼きそばにもオススメ。

写真がないけど、カップ焼きそば(というかソース焼きそば全般)にもデュカはかなり合います。もともとソースそのものがスパイスの集合体であるのに加え、焼きそば自体が青のり、鰹節、紅生姜などトッピングに対して許容範囲が広いので、デュカも「最初からタメ口」みたいなフィッティングを見せてくる。ボソボソのカップ焼きそば(褒めてる)が急に大人びた味になって面白いです。

麺とは違うけど、今後試したいのは「デュカ味噌」。

もともとおかず味噌みたいなジャンルってあるじゃないですか。大阪だと住之江味噌みたいな、ひと匙で白ごはんめっちゃいけちゃうやつ。

ああいう感じでデュカを味噌と練り合わせたらきゅうり一本ぐらいペロリじゃないかと踏んでいる。ぜひ晩ごはんの一品として出したいのだが、如何せん妻の舌はとても保守的でスパイス全般に対して及び腰なので、なかなか切り出せないでいる。スパイスカリーは好きなのにね。

ともあれ、暑くて食欲の落ちやすいこれからの時季、スパイスをうまく活用して食欲増進、スタミナつけて乗りきってください、と何かの回し者みたいなことを書いてみる。

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