Photo by komatam52nz 喫茶店、猫、ぬるいビール 5 七戸健太郎 2019年8月22日 07:04 見知らぬ街を歩きまわるのが病的に好きだった。夏のある日、目についた喫茶店に入るとスピーカーからグレン・グールドが大音量で流れ、カウンターには猫がいた。僕はビールを注文し、本を読んだ。運ばれてきたビールは少しぬるかった。以来、僕はぬるいビールを飲むと、あの猫と喫茶店を思い出すのだ。 #140字小説 #あの夏に乾杯 ダウンロード copy #140字小説 #あの夏に乾杯 5 この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか? 記事をサポート