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夏は終わった

『夏は終わった』
昨夜は涼しかった。
ようやくと言っていい。
エアコンを消して、しばし涼んでいると眠くなった。
時計をみると、11時だ。
ちょっと横になろうと、ベッドに向かった。
たぶんこのまま寝てしまうだろうから、窓は開けておいてもカーテンは閉じておいた。
案の定、寝落ちの体だった。

夢を見た。
賑やかで、大勢の子供やその親たちが何やら遊んでいる。
そこは昔サラリーマンだった頃の得意先が主催しているとある会場だった。
なんとなく、顔を覚えている当時の営業の人たちがいて、あちらから声をかけてきてくれた。
「○○さんじゃないですか、お久しぶりですね」と。
会場を後にして、事務所らしきところに行っても同様に声をかけてくれた。
あの方は見覚えあるけど、名前が出てこない。
挨拶してくれたのに、こちらは記憶がない。
これって、思い出せない症候群があるとすれば、それだなっておもいながら、笑顔を返すようにしていた。

一瞬、女性が通り過ぎた。
こちらを見ながら笑顔で会釈しながらである。
とても美しい人で、いわゆる理想的な人だった。
この頃には、これは夢の中だなって認識があった。
夢と現実の狭間にいた。

「さようなら」と言いたかったようなそぶり。
そして彼女は去っていった。

目が醒めた。

少し寒いぐらいだった。

あら、去っていったのね、やっぱり秋だわ。

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今日も最後まで読んでいただいてありがとうございました

活動のために使いたいと思います。みなさんの人生時間を幸せな時間で満たせたらと思います。読んでいただいてありがとうございます。