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私がグラフィックレコーディングでやりたいこと。

はじめに
この記事はあくまで私の中でぐるぐると考えた私見です。
誰かを批判、否定したいのではなく、
「今”私は”こうしたい!」を発信した記事です。
日の目を浴びて間も無い分野だからこそ人によって色々な解釈があります。
私の見解も正しくないものかもしれませんし、長い年月をかけると気が変わるかもしれません。それも意識の変化だと暖かくみていただければと思っています。(そしてバナー写真はcanvaから)

グラフィックレコーディングを始めて、そろそろ2年。

どうも。ハラダです。
普段は九州でまちづくりの支援をしています。
現場での自分の立ち位置に悩んでいた時にグラフィックレコーディングに出会い、自分でもやり始めてそろそろ2年が経とうとしています。

かき続けると出会ってしまった、もやもや。

かき始めてしばらくしてコロナウイルスが流行拡大し、会議やイベントなど人が集まる場所はリアルではなくオンラインの世界へ。
地方に住む私にとってはインプットの場が大幅に広がってきてとても新鮮だった覚えがあります。

「グラフィックレコーディングやってます」という自己紹介にも慣れてきた頃、
「今度オンラインでこんなイベントするから、かきにきてよ!」とお声かけをいただくようになりました。
参加者の理解の促進の一助を担えるのなら!とかいたこともありました。

そこでの私の役割は
・登壇者の話を手元でかく(かいている様子は誰にもみえない)
・イベントの最後にぱっと出す(3分くらい。ここですごーいなどのリアクションが出てくる)
・運が良ければ少し話す時間がもらえる
こんな感じでした。

始めた当初はとにかく「かく場」が欲しくてその場に居れることや参加者からのリアクションがもらえることは嬉しかったのですが、
私がやりたかったことはこれだったっけ?
この気持ちがどんどん大きくなってきました。

(その場を提供していただいた主催者の皆様にはよくしていただきました。きちんと伝えられない私の技量不足です)

もう一度、言葉の意味を振り返ってみる

グラフィックレコーディングとは

人々の議論/対話を 図や文字や絵を組み合わせたグラフィックを用いてリアルタイムで可視化する手法のこと

と言われています。


振り返ったところで、もやもやを紐解いてみる

・登壇者の話を手元でかく(かいている様子は誰にもみえない)
⇨話の流れをリアルタイムにみてもらう機会がない
自分の中で、スケッチノートとの違いがわからなくなる

・イベントの最後にぱっと出す(3分くらい。ここですごーいなどのリアクションが出てくる)
⇨例えば2時間のイベントの全景が3分で振り返ることができるのだろうか
そして参加者には「すごい」という感情ではなくそこから思考を深める時間や参加者同士の対話を促すきっかけとしてほしい。

・運が良ければ少し話す時間がもらえる
⇨話をしている当事者たちからは見えていない景色があるかもしれない。
けどそれを確かめる術がない。

つまり、私がもやもやしていたのは
・即時性
・議論や対話の促進
この二つが感じられなかったのではないだろうか。

結局、グラフィックレコーディングは誰のものなのか

私は「参加者のためのもの」であると考えています。
出来上がった記録は参加者が思考を深めたり、対話のきっかけになるためのものであって欲しいと思っています。

思考の絡まりを解いてあげるけど、そこに色はつけない、形は変えない、
参加者が判断する材料を揃えてあげるだけ。
だから場が見えない中でかくのはなんだか虚しく感じてしまうのかなと。

時折、イベント後にSNSで拡散するための記録としてかいて欲しいとお話しいただきますが、場に関わった人にしかわからない「あの時のあの話、あの空気感」を思い起こすための記録で100%伝わらないことは主催者にもきちんと伝えないといけないと感じています。
映えるためのグラレコではなく、深めてもらう材料としてグラフィックレコードを使っていきたい。

会議の中で実践していたからこそ思うこと

対面での会議は会議室の中で模造紙やホワイトボードを使っていました。同じ場にいて空気を感じていてもなお、言葉の空中戦は起こり、色々な齟齬が発生していましたが、みんなの見えるところでかいているからこそ、それを可視化することで気づきや会話が生まれているような気がしていました。
オンラインでは人々が距離を超えて集まることができる反面、その場の空気感を読み取るのが難しくなっている気がします。
双方向のコミュニケーションを作るためにも、グラフィックレコーディングやグラフィックファシリテーションなど、場の促進させる技法の重要性は増すのではないかなと思っています。

私は、「ing」を大切にしたい

きっとコロナが終息してもオンラインでの会議やイベントは無くならないと思います。(むしろ私もそちらの方がありがたいので無くなってもらったら困ります。)
グラフィックレコーディングを通した議論や対話の促進が組織にもたらす影響をもっと追求していきたいと思っています。
機材やノウハウなど、まだまだ追い付けていない部分もありますが、
リアルタイムの可視化を通して場の促進を目指していきたいです。

そして、会議の場に身を置くことが多いので、グラフィックファシリテーションもとても興味があります。
ゆくゆくはそちら側にも向かっていきたいと密かに画策中。

なのでこんな企画で一緒にお仕事していきたい!

・アイデア出しやビジョンを語ることを目的にした会議
・参加者自身が考えを深めたり、参加者同士の対話の場があるようなイベント
企画の段階からご相談いただきますとよりよい効果が生まれますので、ぜひお声掛けください!

最後に
重ねて記しますが、
あくまで私の私見です。
私のやりたい!を発信してみることで、
自分の中に軸を作りたかったのです。
これからもこの世界を深めていきたいと思っています。
とりとめのない長文となりましたが、最後までお付き合いいただきありがとうございました!

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