1年ぶりに会った幼馴染が離婚調停中だった話

大人になっていくにつれ、少なからず古い友人とある機会が減ることって結構ありませんか?
別に必ず合わなければいけないわけではないですが、私は一年で全く会わないというのはちょっと寂しいので、なるべく何か理由をつけて少ない友人たちと会うようにしているのです。
そのうちの一人、幼馴染のYと今日約1年ぶりに会ってきたお話です。

数年前、授かり婚をしたYはなんと離婚調停中でした。
他の共通の幼馴染からなんとなく話は聞いていましたが、なんでもはっきり言うYが家事育児に全く協力しない夫に愛想を尽かしたとのこと。旦那さんとは何度か顔を合わせたことはありましたが、無愛想で挨拶を返さない、少しヤンキーっぽさが残る田舎のヤンチャな若者といった方でした。
なるほど、そういうことだったのか。しかし、私はYには聞きたいことがありました。

私「他の幼馴染に聞いたんだけど、Yがなんか不貞行為?したみたいなこと言ってたからすげー気にしてたんだけど。」

Y「あー、あれはね・・・・・・」

聞かされたのは衝撃的な話。なんと旦那さんが自分の体裁を保つための出まかせだとのこと。
なんとつまらん男か。なぜそんなこと言わせっぱなしにしとくのか。
私の方が腹が立ってしまい、そう聞くと一言、

Y「別に、私は何もしてないんだから弁解する必要もない。わざわざ反論する価値もない」

お前、そんなカッコよかったっけ??????

堂々と言い放つYは本当に、とてもカッコよかった。
その対応が良いか悪いのかは私には判断できません。聞く人が聞けば、「なぜそんなデタラメを放置しておくのか!」と怒りそうですらある。しかし私には、「弁解など必要ない」と言い放ったYは昔から知っているYとは全く違うとてもカッコいい女性に見えました。

情報発信の手段が増えた現代では、自分の主張を声高にしていかないと情報の海に呑まれて自分の声が誰にも届かないような、そんな錯覚に陥ってしまうことがあるかと思います。言いたいことは言わなければ。黙っていてはいけない。それは勿論そうですし、そういった主張のもと多くの支持を集め自分の意見を毎日声高に叫んでいるインフルエンサーのような人も多くいらっしゃいます。
そんなネットの海を毎日眺めている私には、今日のYが強烈にカッコよく見えました。母になり、本来頼れるはずの旦那が敵になっていく中で強くなったのか、私が全く気づいていなかっただけで元からカッコよかったのか、どちらにせよ初めて見るYに今まで感じたことのない尊敬の念を覚えました。

現在は実家に身を寄せ、正社員として働いてはいるものの、なるべく育児に専念するようご両親に援助してもらっていること。今後はもっともっと働きたい、積立NISAやふるさと納税もやってみたい、と明るく話すYはとても元気で、やっぱり時間作ってよかったと改めて感じました。状況をお互い話しこういったそれぞれの変わったところを確認すると自分にとって大きな刺激になります。あいつもやっぱ頑張ってんだな、俺も頑張らねば、としみじみ思っていると、

Y「そういえば波羅蜜は?なんか家事育児ちゃんとやってるみたいじゃん?」

私「まぁ最低限はな」

Y「信じらんねーーーーーwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

やっぱ変わってねえわこいつ。あのカッコよかったYは別人だったのか?その後は別に電話でしようが会ってしようが変わらない話をぐだぐだと1時間ちょっと。最後はYの子供にどうかと妻が実家でもらってきたおもちゃを渡して解散。昔遊んだ時と全く変わらない別れ際。幼馴染はやはり、どれだけ大きくなっても本質的なところはずっと変わらないのでしょう。

と、言うわけで、人と繋がる手段が増えていく一方で一人一人との人間関係は希薄になりがちな昨今、時間を作って幼馴染と会ってきた話でした。

いかがだったでしょうか。

これを読んでくださったあなたがページを閉じた後、なんとなく誰かに電話したくなってくださったらそれほど嬉しいことはありません。

是非、勇気を持って連絡してみてください。
きっと素敵な、まるで初めて会う人と話すような刺激になるのではないでしょうか。

明日は「前職の上司からヘルプコールが来た話」をしようと思います。

それでは、
何卒宜しくお願い申し上げます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?