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フォルケホイスコーレで心地よい休日を。


全寮制の学校・フォルケホイスコーレですが、基本的に週末はお休み。

家族や友達を招いて学校で過ごす人、
近くの街に出かける人、
ゆっくり部屋にこもって映画を見る人など、
それぞれが自由気ままに過ごしています。

ここVestjyllands Højskoleでは、週末にも様々な企画を学生たちが自主的に開催していて、自由に参加できます。ちょっとしたお散歩から、本格的なワークショップまで、内容は色々。そのおかげで、退屈することなく、毎週末を楽しんでいます。

(こんなに盛りだくさんの週も。誰でも自由に企画して、この指とまれ方式で楽しみます。)

Sustainabilityに力を入れている学校なので、国内外から集まる学生たちの多くも、環境問題やサステイナブルな暮らしに関する感度が高いなぁと感じます。なので自然と、週末にもSustainabilityに関する楽しいワークショップが度々開催されのが、嬉しいところ。

その一部を紹介します♪

エコ・蜜ろうラップづくり

使い捨てのプラスチックラップの使用量を減らしたい!ということで、Bees Wax Wrapsと呼ばれる、蜜ろうと古布を使ったエコラップづくりをしました。

作り方はとっても簡単!

①蜜ろうを細かくちぎるor刻む

②好きな大きさに切った布に、まんべんなく蜜ろうを広げる。

③(オーブンの場合)→蜜ろうが溶けるまで②をオーブンに入れ、筆などで全体的にムラなく蜜ろうを塗り広げる。
(アイロンの場合)→クッキングシートの上に②をのせ、さらにクッキングシートを重ねて、その上からアイロンで蜜ろうを溶かし、まんべんなく伸ばす。

④乾いたら完成♪

洗って何度も使える蜜ろうラップは、野菜やサンドイッチを包むのに便利。見た目もキュートで、すっかりお気に入りです◎

(※熱に弱いので、温かいものを包んだり、お湯で洗ったりしないように注意が必要)

今回使った材料の蜜ろうは、家族が養蜂をしているデンマーク人学生の1人が分けてくれたもの。布は、近くのセカンドハンド店で手にいれた古布。身近にあるものを使って、こんなに簡単に作れるとは、嬉しい発見です。

Clothes Swap! 服の交換会

もう着ないけど、捨てるにはもったいない。
クローゼットの奥に眠っている服たち。
それらを持ち寄って、みんなで大交換会をしました!

自分の服を誰かが着てくれるのって、なんだか嬉しいもの。
友達から引き継いだ服に、愛着が湧いてきます。

資源を無駄にしないで、おしゃれを楽しむ。
地球にも、お財布にも、ハッピー。
シンプルに、いい企画だなぁと思います。

栃の実・石鹸づくり

学校の庭にある大きな栃の木。
秋にたくさん実る西洋栃の実は、弱毒性でとっても苦いので、食用には向きません。
(普通の栗だと思って食べそうになったのは、内緒。)

「その灰汁を使って、手作りソープが作れるらしいよ!みんなで作ってみよう!」という友人のナイスな提案から始まった栃の実ソープ・プロジェクト。


①栃の実をたくさん拾う。
②おしゃべりしながら、みんなで皮を剥く。
③細かく刻んで粉々に。
④瓶に入れて、水を加えて、一晩常温で寝かせる。
完成!灰汁の部分が液体石鹸として使えます。
(保存するときは発酵防止のために冷蔵庫へ)
③の状態で保存すれば、長期保存可能。1週間分ずつ作るとgood!

完成した栃の実ソープは、洗濯用洗剤として活躍しています◎
100%植物由来の洗剤なので、環境への負荷も少なくて、原料も学校で手にはいるという超ローカル・プロダクト。

皮剥きに手間隙がかかる分、みんなとのんびりおしゃべりしながら作れるのが、いいところ。

ホットコンポストかき混ぜ会

学校のパーマカルチャーガーデン用に作っているコンポスト(堆肥)たち。中でも、短期間で大量につくれる、ホットコンポストという手法があります。

その名の通り、微生物たちの働きによって発酵させた堆肥が、約60℃以上にもなる“熱いコンポスト”なのです。

微生物を活性化するためには、たっぷり空気が必要!ということで、定期的にコンポストをかき混ぜる必要があります。

ただかき混ぜるだけじゃ、面白くない。
ということで、

ダンスミュージックにのって、
ドリンク片手に踊ったり、
交代でコンポストをかき混ぜたり、
その様子をSNSで生中継したり。

大量のコンポストをかき混ぜるという、すごく地味な力作業を、楽しいイベントにしちゃう。
そんな彼らのユーモアと発想力がなんとも好きです。

日本にいた頃とは一味違う、休日の過ごし方。

お金をかけずに、豊かに暮らすこと。
手間隙を楽しむこと。
共有する仲間がいること。

心地よい休日です◎

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