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シーネ・エイのクリスマスライブ<Jelling Kirke>デンマークでジャズを浴びる9

「デンマークとスウェーデンで北欧ジャズを全身で浴びる旅」をピアニストの視点からレポートする、第8回はデンマークのイェリング教会 Jelling Kirke で見たシーネ・エイ Sinne Eeg のクリスマスライブです。


日本でも大人気のジャズシンガー、シーネ・エイのクリスマスライブがデンマークの田舎町の教会であることは知っていた。教会なので地元の方々優先で、現地へ行って初めてチケットが買えると書いてある。コペンハーゲンからは鉄道で片道約3時間、、これは滞在中にシーネエイを見る唯一のチャンスだけど、、行ってチケット無かったらどうするん、、ピアニストが誰かは情報なし、、色々考えたけど、行かずにウジウジするよりは、よし、行こう!!行ってしまえば何とかなる、はず!!

Jelling 駅に到着、予想以上の田舎っぷりに萌える

教会に着いて驚いた。なんて美しいのだ、、雪の中に静かに佇む姿には息を飲む、、これだけでも来てよかった、と思おう、たとえチケットが買えなくても、、

後から知ったが、この教会は世界遺産らしい!!

入り口で恐るおそるチケットまだあるかと聞いてみると「あるよ!」という返事が!やったーーー!! カードは受け付けてなかったので、銀行いって現金おろして 200 DKK 払う。デンマーク2週間で四度目の現金。

礼拝堂の中に入って驚く、デンマークの満席伝説が今回も続くよ。補助イスにすわったが、逆によく見えてラッキー。開演時間に遅れることなく(デンマークは時間に正確)メンバーが入場してきてまた驚いた、なんとピアノはあの有名な Jocob ではないか!!

Sinne Eeg シーネエイ、ジャズシンガー
Christina Boelskifte、ゴスペルシンガー
Jacob Christferson、ピアニスト
2名のコーラス隊

シーネエイの歌唱の存在感は凄い
  1. サンタが街にやってくる、カッコいいアレンジ、MC なしで始まる、曲後に Christina がMC、デンマーク語なので困った

  2. Sleigh Ride、ペダルトーンをうまく使った都会的なアレンジ、このベタになりがちなクリスマスソングをカッコよく聞かせた

  3. The Christmas Song、に続いて

  4. ジングルベル、ブルージーにアレンジ

  5. ジーザス、ゴスペル、Christina  が観客を巻き込んで素敵に演出

  6. 賛美歌1

  7. 賛美歌2

  8. Let it snow Duo バース 最後で転調

  9. Amazing Christmases、Christina のゴスペル

  10. Oh Holly Night シーネ F、泣ける

  11. Have yourself a merry little Christmas 三人がキー F Ab C(男性)

  12. ディズニー小曲メドレー、ミッキーミニー、星に願いを

  13. 知らん曲、静かできれいで美しい

  14. Joy to the world ルバートから Bb ゴスペラーズエイトへ 転調また転調

  15. アンコール、賛美歌

  16. Closing ジーザス

以上 80分1セット。すべての曲がコーラスやリズムアレンジがされていて、しっかりリハーサルの後、ツアーで歌いこまれた印象。ほぼ全曲、途中で転調していて、盛り上がる。隙がない。譜面も見ない。プロ中のプロの集団だ、恐ろしい。Jacob は初めて生で聞いたが、安定したタイムと力強いタッチ、ゴスペルまでもカッコよく弾く守備範囲の広さが素晴らしい、恐ろしい。

クリスマスライブなのでどうなることやら、と心配していたが、予想を遥かに、はるかに上回る、充実の内容に、クリスマスライブで良かったと思う。

終了後にヤコブと少し話した。つい最近まで日本にいたんだよと。シーネとヤコブは共にコペンハーゲン在住。いまから3時間運転して家族と子供と週末を過ごすんだと。ヤコブはとっても愛想がよくて楽しそう。こういう人に仕事が集まるんだよ。

おれもコペンハーゲンに戻ろう

思い切ってここまで来てよかった。雪の中に静かに佇むイェリング教会 Jelling Kirke(世界遺産)と、そこで聞いたシーネエイのクリスマスライブは一生忘れない。

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