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カルチャーとデザイン組織に惹かれてマネーフォワードのデザイナーになると決めた話

こんにちは、harayumiです。

「一月往ぬる」とはよく言ったもので、年始が遠い昔のように感じる近頃ですが、2022年の幕開けとともに 株式会社マネーフォワード に転職をしたので、決心に至った理由について書いてみようと思います。

なんで転職しようと思ったのか

前職はtoCで「アプリ to 物理フォトプロダクト」のサービスをやっている会社でした。在籍したのは2年9ヶ月。

1社目である前々職に13年在籍したのに比べると短かったですが、私にとっては濃くかけがえのない2年9ヶ月でした。

ただひたすらに馬力で量をこなしてクオリティを出していく系のデザイナーだった私を変えてくれたのが前職です。

日々の施策に加え、新プロダクトの開発、生産拠点変更に伴う全商品リニューアル、オウンドメディアの立ち上げ、サービスのリブランディング、バリュー策定、属人化解消の仕組みづくり、クリエイティブマネジメント的なこと等々。

少人数の組織だったこともあってか、「自分が決めねば」の場面に立つ機会をたくさんいただきました。

常に背伸び気味で高い目標を設定し、達成しようとできなかろうと、行動そのものを見て評価をしていただきました。

おかげさまでWeb、アプリ、広告、写真、エディトリアル、ペーパープロダクト、ライティング、イラスト、企画・・・と、デザイナーとして割と広く挑戦する機会に恵まれてきた自分が一番価値発揮できるのはどの分野なのか、確信を持つことができました。

ここから先、その価値発揮できる分野をさらに掘り下げつつ視野も広げていくにはどうすれば・・・より規模の大きなサービスに関わりたくなってきていました。

マネフォで何するの?

マネーフォワード ビジネスカンパニー デザイン部にコミュニケーションデザイナーとして所属しています。

法人向けSaaS「マネーフォワード クラウド」に触れてくださるすべての方々に寄り添い、サービスの魅力をわかりやすくお伝えできる形をデザインしていくことがミッションです。

転職にあたり、ブランディングやコミュニケーションデザインにスコープを絞って色々な企業様とお話をさせていただきました。学びの多い1ヶ月でした。

マネフォに決めた理由は大きく4つあります。

その1:大きい組織がカルチャーで一体化しているのを感じたから

何よりもこれです。

中途採用だと「ハードスキルで何に爆速貢献できるか」を重視されることが普通だと思います。30代デザイナーだと尚更です。

もちろんそれがとても大事であることは大前提ですが、それと同じか、もしくはそれ以上のレベルで「どういうカルチャー、価値観を持って同じ方向を向くか」を大切にしていることを選考で感じたのが大きかったです。

前職でバリュー策定に関わった際、「こういうものを決めて浸透させるってめちゃ大変」と痛感しました。
「単語として皆が暗記しています」ではない本当の意味での「浸透」を感じ、組織が大きくなっても揺るがぬ土台を作ってきた方々への敬意が溢れ出てきました。

この組織で働きたい(苦労話も聞きたい!)と、素直に思いました。

その2:デザイナーとして生きていけると思ったから

これもその1と同じくらい大きいです。

変化をしない組織はない(というかし続けないといけない)中で、この先自分がどんな役割を担うかに「絶対」はないと思っています。

スペシャリストとしての道を歩むのか、ジェネラリスト寄りな動きをしていくのか・・・自身の志向だけでなく、組織のバランスや価値観との兼ね合いでも変わってくることだと思います。

ただ自分の中で唯一、揺るがない意志がひとつだけあります。
それは「どっち方面に転んでもデザイナーとして生きていく」ということです。

面接でCDOのセルジオさんからデザイン組織のお話を伺い、
デザインの対象がプロダクトじゃなくても、目に見えるものじゃなくても、物作ってる時間がもし減っていったとしても、デザイナーがデザイナーとしてキャリアを歩んでいける。
ここならそれが叶うのではと思いました。

たかが肩書き、されど肩書き。私にとってはアイデンティティだったりするのです。(こういうデザイナーさんきっと多いと思います。)

そんなこんなで「とにかくいろんな会社の話を聞いてみよう」の精神で始めた転職活動でしたが、気持ちが固まるのは早かったように感じます。

その3:デザイナーがたくさんいる

組織の大小と良し悪しに相関性はないと思っているのですが、
過去に所属した2社が両方とも少人数の組織でほぼ同年代のデザイナーしかいなかったため、受ける刺激・与えられる刺激が偏ってきている自覚がありました。

先輩も、同年代も、若手もたくさんいる。
色んなバックグラウンドを持ったデザイナーが集結している。
まだまだ増える。

これは自身にとって大きな原動力になると思います。

刺激をもらうだけではなく与えられるデザイナーでいられるよう、背筋を伸ばして参ります。

その4:日常風景すぎて忘れていた原体験を思い出した

toB領域のポジションで選考を進めていただいている時、
「今までtoCとクライアントワークしかやったことがないのに、何で私はこんなに自然とやる気になっているんだ?」と自問自答していて思い出したことがあります。

実は私、地元で祖父が会計事務所を経営しており、小学生の頃から月末や年度末になると伝票整理に駆り出されるのが日常でした。

紙だらけの会計の現場が子供の頃からそばにありました。
祖父と撮った3歳の七五三写真も、背景は会計事務所の風景です。

「あの大変な現場に関わる人たちのお手伝いをデザインでできる」という想像は、実体験を伴って頭の中で描けました。

祖父ミッションの伝票整理バイトは、私が大学生になって祖父が事務所をたたむまで続き、そのたびに私は紙の伝票と、それが詰まった段ボールまみれになっていました。
そして祖父からもらったバイト代で、デザインを勉強するための本や画材を買っていました。

まわりまわって、当時はなかった「Fintech」という業界にデザイナーとして身を置くことになるとは、まさか当時は思ってもいませんでした。
(なかなかエモくないですか?この話。)

これ、あまりにも日常風景すぎて言葉として改めて出てこなくて、お話したのは最終面接だった記憶があります。笑

これから

難解だし、気軽に声に出しづらい、でも現代社会で人生をForwardさせていくためには避けては通れぬお金のことを、わかりやすく伝え、安心して考えられるような世界を作るのに一役買えるよう、奮闘して参ります。

それから完全習得にはかなりの労力を費やす必要があるであろうドメイン知識。
頑張ります!(← 簿記3級奮闘中)


さいごに

もし「マネーフォワードのデザイン組織に興味がある!」という方は、こちらもご覧いただけましたら嬉しいです😊


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