全然堂歳時記 類題 体の俳句【足】20句
春
足湯して余生の春といふべしや ハードエッジ
かげろふや茹でてこりこり蛸の足 ハードエッジ
両足で乗つて重たき踏絵かな ハードエッジ
スリッパの足組み替へて蝶の昼 ハードエッジ
地に足をつけつつ地虫出でにけり ハードエッジ
磯遊び二本の足を剥き出しに ハードエッジ
花の宿湯舟に足の長きかな ハードエッジ
足腰を鍛へん春の草踏んで ハードエッジ
夏
沢山の足あるものが梅雨の夜に ハードエッジ
赤ん坊の足裏ふつくら汗臭き ハードエッジ
蘭鋳や足腰弱き火星人 ハードエッジ
秋
足跡や浜辺は秋となりにけり ハードエッジ
豊年の田に突き立てて稲架の足 ハードエッジ
刈りし田に足な取られそ球遊び ハードエッジ
足長の飛蝗なれども髭短か ハードエッジ
冬
冬のもの干されて長き足を垂れ ハードエッジ
差し足の鶴や氷をぴしぴしと ハードエッジ
水鳥の足掻けば前に進むなり ハードエッジ
山茶花の散り敷く上を土足にて ハードエッジ
膝
猫の子を膝に世界を牛耳る日 ハードエッジ
※参考句や推敲過程は全然堂歳時記へ
サポート頂いた方へは直近の葉書俳句(開発素句報 or 全然堂歳時記)を差し上げます