【超短小説】年雄と休日の空

休日。

天気良し。

年雄はござを持って公園に出かけた。

芝生のある広い公園。

ござを敷いて仰向けにゴロン。

木の葉と葉の間から休日の空を見上げる。

ゆっくり、ゆっくり、ゆっくり雲が流れる。

自然に、流れ任せて瞼を閉じる。

風の匂いで季節を感じる。

春だ。

春といっても、まだ寒さも残る。

まだ少しだけ寒い。

寒い。

さぶ!

年雄が目を開けると、空は星が見やすくなっていた。

浜本年雄40歳。

公園で1人、ぐっすり眠れました。

帰ろ。

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