【超短小説】年雄と季節の終わり

雨が降っている。

多分、季節が変わる。

年雄はそう思った。

だから散歩する事にした。

夏と秋の境目。

今日はそんな日だ。

傘をさして歩く。

ぴちゃぴちゃ、ぴちゃぴちゃ。

わざと水溜りの上を歩く。

今年最後の水遊び。

そんな気分。

明日から秋がやってくる。

さて、何食べよう。

浜本年雄40歳。

次の日、雨が止んだ。

死ぬほど暑かった。

まだ夏!

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