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舌はカラダのバロメーター

『舌診』(ぜっしん)。あまり聞き慣れない言葉かも知れません。

内科や耳鼻咽喉科などで口の中を見られたり、舌自体を見られたりしたことがある方もいるかもしれません。

そう、舌診とは字のごとく『舌』を診て、カラダの状態を把握する診察方法です。

今回はこの『舌診』を簡単にご紹介します。

かなり細かく観ていけば、それだけ色々なことがわかる舌診ですが、日常に取り入れていただく為に今回は大きく分けて2つの部分に注目して紹介します。

1. 舌の本体の色
2. 舌の苔の状態


まず【舌体の色】について。

これは舌本体の色を見ます。舌の色は『淡紅』と言われる、薄いピンクを基本としています。
これよりも赤ければ『熱』。
白ければ『冷え』を表します。

カラダと同じですね。

普段から舌を見て、いつもより白いようならカラダが冷えている証拠。温める行動や食事を心掛けましょう。

逆に赤ければ熱を持っている証拠なので、無理は禁物。激しい運動などは控えましょう。


次に【舌の苔】について。
口臭などの原因になるので歯磨きのときなどに一緒に掃除してケアしている方も多いのではないでしょうか?

実はこの苔、胃腸の状態や病の進行状況、深さなどを判断するバロメーターになっているんです。

舌苔はカラダの今を写す鏡と言われており、日々変化しています。
オーラルケアで取り除いても、胃腸の状態が悪ければすぐもとに戻ってしまいます。
口臭対策などオーラルケアには胃腸の調子を整える事も大切ということです。

では、どのように判断していくのか。
舌苔にも基本があり『薄白』。舌の表面に薄っすらと白い苔がある状態が基本となります。

苔の下に舌本体の色が透けているような状態を良しとします。
これよりも厚くべっとりした状態は胃腸が疲れている状態です。
暴飲暴食のあとなどにみられます。

また色も白以外にも黄色や茶色っぽい状態もみられます。
これは白い時より状態は悪く、胃に熱がこもっている場合などにみられます。

このように舌は実に多くの情報を持っています。

あまり深くは考えず、基本から外れているときはカラダが疲れている証拠と捉え、無理せずカラダを労ってあげましょう。

舌の基本『淡紅舌薄白苔』(たんこうぜつ はくはくたい)
淡いピンクの舌本体に白く薄っすらと苔が乗っている状態を基本とします。

舌を観察するタイミングは朝起きたときが一番適しています。
飲食で舌や苔の色が変わってしまうので、あまり日中は適しません。

一日のはじめに自分の舌を観察し、その日の体調を把握する手段に是非『舌診』を活用してください。

最後までお読みいただきありがとうございます。
『舌診』については、簡単に把握できる部分がもう少しあるので、続きを綴っていきたいと思います。
お楽しみに。

ありがとうございました。

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