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歪系エフェクタ(Fazz&OverDrive&Distortion)の自作に手を出してみた

0.完成品

(作ったエフェクタ3台)
(内部の配線の様子)
(内部の配線の様子)

1.動機

かねてよりエレキギターのエフェクターを自作したいと思っていたが、ようやく手を出すことができた。実体配線図なども載っている本を見つけてしまったので、それ通りに作ることにした。どうせやるならキットではなく基板のパターンからケースの加工まで全てをやってしまおうという作戦だ。時間は掛かったが何とか音も出たしノイズも減らすことができた。『ド素人のためのオリジナルエフェクター製作』という本に出ていた回路をそのまま利用した。ただし動作確認テストなどが簡単になるよう考慮してターミナルブロックなどを用いた配線に置き換えている。そのため基板が若干大きくなったがケースも大きめのものを用意したので問題なかった。むしろピッタリだった。

2.製作したもの

① Fazz

(Fazz Faceと同様にトランジスタを2段直結させたフィードバック回路)

② Over Drive

(クリップダイオードを帰還抵抗と並列に挿入する定番の回路)
(レイアウトはオペアンプを中心に置いて直感にて)

③ Distortion

(クリップダイオードは増幅後の後段にて行うのがディストーションらしい)
(Over Driveよりかは簡単だった)

3.作業について

①PCBEにて基板のレイアウトを作る②基板加工機にて切削穴あけを行う③部品をはんだ付けする④波形が出力されているかオシロスコープで観測する⑤実際にギターを繋いでロックサウンドになっているかどうか確認する⑥ケース加工を行う⑦ケースに部品を取り付けて基板と配線する⑧動作確認

(ポンチ・ハイトゲージ・穴拡張)
(はんだ付け)
(測定している様子)
(ケース内配線の様子)
(波形の変化を観測)
(時間がなく面倒で適当に配線したらノイズが酷かったので作り直した失敗作)
(時間がなく面倒で適当に配線したらノイズが酷かったので作り直した失敗作)


4.感想

最も苦労したのはケース加工とケース内の配線だった。ちゃんとした機材があればケース加工はもっと楽だったのだろうと思う。ケース内の配線はいちいち頭の中で色々と考えながらやるしかない。そういう意味でもデバッグが難しかった。あとGNDが共通になっていないせいでノイズがのってしまうなどのトラブルも多発した。パターンの引き回しがまずいのだろうと考えて作り直すなどしたら解決した。ちゃんとロックサウンドが鳴っているので嬉しい限りだ。

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