松潤主演のNHK大河ドラマ〝どうする家康〟が本日いよいよ最終回を迎えます。（今回の推しは山田裕貴）

家康は、戦国の世でどうする？どうする？と悩み選択をしながら戦乱の世に終止符を打ち江戸幕府をつくり天下人になります。

いち視聴者としては、何とも言えない虚無感が襲ってくるわけです。まぁ、それくらい感情が揺さぶられっこ状態だったんですから。最終回までみてないけど。

また、ここ長崎では当時江戸幕府がキリスト教を禁止してたんですね。弾圧するまでには、いろんな事情があるそうですが。いつの世も平和を維持するために宗教との関わりは切っても切れませんな。もはや、家康が善人か悪人かみたいなところでは測れません。

んさっ、そんな今日は江戸時代に関係する絵本【#宿場町の一日 】をレビューしようと思います。パチパチパチ。

〔作〕いわた慎ニ郎
〔発行所〕講談社
〔初版〕2023年6月

《ストーリーについて》

江戸時代には〝はたご屋〟とよばれる旅館が集まった〝宿場町〟がありました。

旅が盛んになって、たくさんの人が街道を歩きます。
時刻の呼び方も服装も、持ち物も今と全然違います。
旅人たちは、宿場の〝五右衛門風呂〟に入ったり、かまどで炊いたご飯を食べたり。

おっ！髪結や、マッサージなどのルームサービスもあった！？そそそ、そしてコソ泥棒も！？

宿場町の一日の流れを『東海道の宿場と交通』の著者・渡辺和敏先生監修の元、丁寧に尚且つおもしろく表現された教科書みたいな物語です。大人の私もクギヅズで学びになりました。

《10コの視点》

【キャラクター】
・武士
・飛脚
・商人
・歌人、俳人、絵師
・お坊さん
・料理番
・鷹匠
・大名
・虚無増
・仲居

【舞台】
・宿場町

【構成】
宿場町の朝、家族で営むはたご屋で朝ごはんを作ったり、お客さんたちが会計をすませる。
↓
いろんな人が宿場街道を歩いたり、宿籠や馬に乗ったりしながら旅の服装や持ち物を紹介。
↓
宿場の種類やランク、大名たちの参勤交代。宿のお掃除アイテムから寺小屋で使う文房具の解説。
↓
お客さんを宿に呼び込み、いろいろなサービスで接待。（タバコ・夕食・髪結・マッサージetc）
↓
火打ち道具の数々から、火のつけ方、晩御飯メニューまでの解説。
↓
泥棒が出たり出なかったりして夜が明ける。

【文】
読めば、江戸時代の宿場町を正確に学ぶことになる。学ぶというか、もはや身につくのかもしれない。（笑）絵本でありながら、図鑑のようでもあり、解説書のような。全部ふりがながふってあり、その時代のアイテムや服装、過ごし方などが解りやすく説明してあるので子供たちも興味を持ちやすいかと思う。

【絵】
絵もこれまた、建物も人物も真面目に緻密に描かれてある。教科書である（笑）なので、これもまた正確に学ぶことができると思う。中でも、〝五右衛門風呂の入り方〟と〝火打ち道具を用いた火のつけ方〟は必見である。あとは、女性の髪結の種類にも注目してほしい、なんせトレンドがあるみたいだから。

【ハッピーエンド】
次の朝、新しいお客さんが宿場にやってきてハッピーエンド。

【表表紙・裏表紙】
宿場町を一望できるようにか広角で描かれている。

【見返し】
宿で働く、姉弟の様子。

【題字の文字】
中央揃え縦書きの黒いゴシック体。

《読み聞かせをしてみて》

『こんなおふろにはいってたのー？（8）』

『わたしも火おこししたいよ？キャンプみたいだよね（10）』

『それにしても宿代高くない？何でも結構するやん？江戸時代、高っ！！（母）』

もう、あれです。学びが多すぎて解説している文章量も多すぎて、1ページ1ページ時間をかけて読み聞かせしました。こういうのを親子で話し合いながら読めて、良かったです。

《おしまいの言葉》

江戸時代は、歌舞伎やら相撲やら浮世絵やら、いろんな文化が栄えたと学びましたよね。

古事記とか源氏物語なんかもそうでしたよね。（うるおぼえ）まさか、ここにきて〝宿場町の一日〟を学ぶことになるとは思いもよらなかったです。（笑）

わたしも、子供の時から、こんな絵本を与えてもらいたかったなーなんて思ったりもしました。おもしろく親子で学べるなんてラッキーすぎるじゃないですか。

勉強なんて、ただでさえ眠くなるのに。こんな絵本があったら興味を持つきっかけにもなるし、日本史が好きになるかもしれませんよね。

わたくし最近は、世界情勢が不安定というところから世界史や日本史をチラチラと学んでいるんです。まぁ気づいたんですが人間っていうのは、あれやこれやと繰り返しますね。その一方で、こんな風にしていろんな文化が生まれることもまた興味深く感じます。

さぁさぁ〝どうする家康〟最終回っ。
このあとすぐですよ！



☆彡令和時代のコボシより

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