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《絵本レビュー》キャベツがたべたいのです

敬老の日。
娘たちは、ばぁばに手紙を書くそうです。偉いぞ!

ただいま私は、娘たちにリクエストされたスパイスカレーを仕方なく作ってます。もう、ずっと前からつくってつくってとうるさくて。

特製スパイスカレー



アメ色玉ねぎになるまで時間がかかるもんで、とにかく汗ダラダラ。だから、聞き流しの術で。

しかも、学校の給食でカレーの日もあるのにですよ?そこを突くと娘(10)に、こう言われました。

『学校のカレーとママのカレーは、ちがうんだよ?学校のはトロ〜っとしてて、ママのはドロ〜だよ?わかる?だーかーらっ、ママのカレー食べたいんだよっ?わかるぅ?』


わからん。

さて、作り終えカルピスで元気をチャージをしながら今日はキャベツの美味しさが忘れられないチョウチョ!?の話【キャベツがたべたいのです】の絵本レビューをしたいと思います。
パチパチパチ。

〔文・絵〕シゲタサヤカ
〔発行所〕教育画劇
〔初版〕2011年5月


《ストーリーについて》

綺麗な花の蜜を吸っているのはたくさんのチョウチョたち。

その様子を陰からみているのは、キャベツの味が忘れられないチョウチョたち(笑)キャベツが恋しい♡

もう一度、キャベツを食べたくてと嘆いていたら八百屋のおじさんが立ち上がりキャベツジュースを作ってくれました。!

けれども、チョウチョたちは納得がいきません。そこで、八百屋のおじさんは改良した特製ジュースを作り…

シゲタさんワールド全開!
キャベツの味が忘れられないチョウチョ達と八百屋のおじさんとの摩訶不思議な展開に、読者はぶっ飛ぶこと間違いなしの物語です。

絵本に感化されて買ったとです

《10コの視点》

【キャラクター】
・花の蜜が好きなチョウチョたち
・キャベツの味が忘れられないチョウチョたち
・八百屋のおじさん

【舞台】
・八百屋さん

【構成】
花の蜜を吸っているチョウチョたちを陰で、ブリブリ文句を言うチョウチョたち(キャベツの味が忘れられない)。

青虫時代の記憶を頼りに八百屋さんにやってきて、おじさんにキャベツジュースを作ってもらう。

チョウチョたちは満足できずキャベツジュースの改良を、八百屋のおじさんに頼み特製ジュースを作ってもらう。

その特製ジュースでチョウチョたちは八百屋のおじさんになってしまう。そして、おじさんになったチョウチョたちは気がすむまでキャベツを食べ続ける。

チョウチョたちはキャベツのお礼に、おじさんになったまま、この店で働くことにする。

花の蜜を吸ってたチョウチョたちもキャベツが食べたいと特製ジュースを飲んでキャベツを食べながら、その店で働く。

【文】
先が全く読めない展開が面白くチョウチョたちのキャベツに対する嘆きが愛しいし、〝アオムシ時代〟とか言葉のチョイスにグッとくる。

【絵】
シゲタさんらしい黒い太い線で縁取りされている目が特徴的な絵がポップで。八百屋のおじさんになったチョウチョたちの頭に触覚みたいなものがあるところなんて、可愛すぎる♡

【ハッピーエンド】
どれが最初の八百屋のおじさんか、わからなくなってしまってハッピーエンド!?

【表表紙・裏表紙】
たくさんのキャベツと、その中にアオムシが顔を出している様が描かれている。

【見返し】
アオムシがキャベツを食べている様が描かれている。シャッキリムシャムシャ。

【題字の文字】
フリーハンドで縦書き。
オレンジと黄色の縁取り文字が力強い!

《読み聞かせをしてみて》

『えーへんてこやん なんでチョウチョが おじさんになっとると?(7)』

『カオスやん(10)』

『それが良いんですよ、面白いんだよなぁ(母)』

摩訶不思議な展開が続きますので、マジックを披露するかのようなリズムをつけて読み聞かせしました。

《おしまいの言葉》

面白かったですねぇ、ぜひ一度読んでほしい一冊でした。固定概念がぶっ壊れますよ?

あの味が忘れられないことってありますよね。私、いまだに〝赤ちゃんせんべい〟とか〝たまごボーロ〟買いますもん。

なんか、たまに食べたくなるんですよね〜。口に入れたら唾液で溶けていくアノ食感…共感してくれますか?(笑)

忘れられない味。

それは、今日の娘たちのようにリクエストされたお母さんの味や、小さい頃に食べてた思い出の味だったり。

はたまた例えば映画〝千と千尋の神隠し〟の中でハクが千尋にあげた、おにぎりは感謝の味ですよね。(観てない人は観てみてください、泣きますで)

まぁ本当に人の数だけ、いろーんな忘れられない味がありますよね。

そうやって、ワシらは体は老いていく中でも心は豊かになっていくのでしょうな。




☆彡野菜せんべいも好きなコボシより


朝散歩にて


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⚪︎共感してもらえたらイイね♡お願いします。
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