死んだ父の夢

夢に出てきた

多分いま、私の心臓あたりに巣喰っている父

いつもの何もない八畳間に

いつものように東を向いて座っていた


声をかけなければ。

そっと離れたら後で殴られる。


「おかえり」と声をかけた


「いたのか」と返事があった

ああああ やっぱり私がいたことに気付いていた

返事があった、機嫌は最悪ではない、たぶん


恐ろしい夢だった。

生きているとき毎日こうだった。

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