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考え方① 自信とは? - Attitude gratitude

写真:野生のカンガルー(オーストラリア)


1. Attitude, gratitude

先週末、同僚のJamesがキャンピングに連れて行ってくれました

彼は、車にソーラーパネルや冷蔵庫まで積んでいるガチガチのキャンパーです(男の憧れですね)。そんな彼が、「Mate I'm going away tonight heading out west, your welcome to come along (今夜、西に向かうから一緒においで)」とメッセージをくれたので、「これはいくしかない!」と2泊3日のキャンプに有り難く参加させてもらいました。

もちろん、キャンプの醍醐味といえば「焚き火」です。
日本では、直火ができないところが多いですが、さすがのオーストラリア。そこらへんに落ちている木を拾って直火でワイルドにいきます。

焚き火を囲みながら、いろいろな話をしました。
その中で、最近の私が考えていたことを彼らにぶつけてみました

「みんな自信ないよね」

オーストラリアに来て1番驚いたギャップはこれかもしれません。
少なくともかつての私は、西洋人はみんな自信満々に見えていました。
しかし、ところがどっこい、いろいろな国の人と話す中で、性格は全く日本人と同じだったのです。

今日、日本人はシャイで自信がなさそうという評価は自他ともに認めるところとなっていますが、海外の人と話していてもそんな感じの人が数えきれない程いました。

でも、最終的に彼らはいわゆる「自信」を獲得していきます。
では、違いは一体なんなのでしょうか?

私なりの答えは「Attitude(姿勢)」です。

彼らは自信がないなりに、笑顔で挨拶したり、オープンなAttitude(姿勢)でいようと努力しています。実際、ビル清掃員として働いていると、ハリウッドスター顔負けの笑顔で「Hi! How's going!」とハッピーオーラ満載で挨拶したのち、「Thank you!」と言ってくれる住人が驚くほどいます。

しかし、日本ではどうでしょうか?

清掃員やゴミ回収の人が来たとき、コンビニで買い物をしたとき、近所の人とすれ違ったとき、俯き気味で小さな声で「アザマス」とそそくさとその場を立ち去ろうとしている人が多いと私は感じます。

この国民性に対して良いも悪いも言うつもりは毛頭ないですが、このなんとなく殺伐とした空気感が、多くの人を悩ませる「自信のなさ」につながっているのではないかと考察しました。(理由は後述)

そんな話を聞いたJamesとThomas(友人)は、「そうだね」と言ったあと

「Attitude, gratitude(姿勢と感謝)」

と笑いながら教えてくれました。
(笑っていた理由は、どうやらそういうラップの歌詞があるらしい)



2. 自分に囚われすぎている


自信のある人とない人、海外と日本、その違いを言い換えるなら、ベクトルの方向だと思います。

自信のない人は、ベクトルが自分に向き過ぎています。

例えば、好きな人がいるときに、「目が合ってキモいと思われたらどうしよう」とか、「好意を伝えてダメだったらどうしよう」とか自分視点のみで物事を考えていませんか?(恋愛にとどまらず)

でも一回、自分から離れて、第三者視点から考えてみたらどうなるでしょう。

・他人から褒められたら嬉しい
・誰かを好きになることは至極普通のことでおかしいことではない

このように考えたら、好きな人と向き合うのは自信なんか関係なくみんながハッピーになれることだと、オーストラリアに来てから学びました。

一つ注意しておきたいのは、向き合い方はシンプルである必要があり、ねちっこくあってはいけません。気味悪く好意をぶつけられるのは、ハッピーな行為ではないので、「その靴めっちゃ好き」とか「あなたのしてる活動すごく気になる!」などと瞬時的かつドライな賛辞にしましょう。

秀逸なコメント

そして、Instagramのリールを眺めていると、ある海外女性が「私が好きになる人は私のことを好きじゃないの、私のことを好きな人は私が好きじゃないの」というどこか他人事には思えない皮肉の効いた動画をあげていました。

その動画に対するコメントが秀逸で、雷に打たれたような衝撃を受けたので紹介したいと思います。

訳すのであれば、「多くの人が、他の人のことはこれっぽちも考えないのに、自分のことばかり考えている」です。
これは山田くんに頼んでありったけの座布団をあげたくなるほど言い得て妙だと思います。

自分のことばかり考えていると、自信なんぞ出てくるわけありません。

「前髪おかしくないかな」「今日、うまく話せたかな」「自分って結構スペック高いと思うんだけどな」「ストーリーに何人がいいねしてくれたかな」

自分にベクトルが向いているとこうなります。

そうではなくて

「今日会う友達は何したら喜ぶかな」「あの人の笑顔素敵だな」「この人こんなことまでやっているんだ」「この人元気にしてるかな」

こっちの考え方だと、自信なんて関係なくないですか?

キャンプでは、Thomasがこんなカッコいい言葉をくれました

「treat people how you want to be treated」
(自分がして欲しいことを相手にする)

ストーリーにいいねされて嬉しいですか?じゃあ他の人の投稿見たらいいねしなさい。いいね貰おうと必死なのに、人には全くいいね押さない人はCreepyだと私は感じます。逆にいつもメッセージくれたり、いいねくれるそこのあなた。めちゃくちゃ好きです。いつでも全力で助けます。(この文章あとで削除するかも笑)


3. まとめ:自信とは結局なんなのか


もはや自信とは、自分のことを気にしないでいられる力だと私は思います。

ベクトルを自分にではなくて外の世界に向ける。
未来の自分に対する不安を無視する。
過去にあった出来事を振り返らない。
今、目の前で起こったことに全集中する。

そうしたAttitude(姿勢)が、何が自分に起こっても大丈夫という「自信」となっていくのだと信じています。

正直、日本でこのAttitude(姿勢)を手に入れるのは容易ではないと、日本で20年間、オーストラリアで1年間過ごした小生は思います。なぜなら、日本人は出る杭を凹むまで叩くから。

それに、自信ない方が圧倒的に楽です。

失敗しても、「自分はそんなもんだしな」と簡単にエクスキューズできます。
そんなことをあと数年繰り返してたら、凝り固まってひん曲がったカッコ悪い大人になっちゃいます。コンフォートゾーンから出るのは、非常にエネルギーと勇気がいることです。

最後まで、この記事を読んで、少しでも心に何かが残っちゃった人は、今すぐシドニーに来てください。ドライブ連れて行ってあげます。あと、ビールも。

他に集中したいことがあってそこまで余裕がないよという人は、この3000字に迫ろうかという文章の感想をメッセージください。
筆者が非常に喜びます。そして、明日生きていく活力にちょっとだけ変換されます。

では、良い1週間を




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